スサノオ
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スサノオを題材にした伝統芸能
備考
- 吉村貞司は『スサノオの悪竜退治 -原神話の回復の試み-』(1977年)において、「大和の高天原神話におけるスサノオ」と高天原神話に吸収される以前の「出雲神話におけるスサノオ」では神としての性格が異なると指摘し、原田大六の説[19] にみられる農業の破壊神、すなわち台風を神格化した性格は「高天原(大和)のスサノオ」であり、原初からスサノオが嵐の神であったという説には否定的な立場をとっている。また、次田真幸も『古事記(上) 全訳注』(講談社学術文庫、1977年) p. 94において、「スサノオを暴風雨の神と見る説には従いがたい」として、解説で否定的な立場を記している。
- 明治時代刊行の『皇国武術英名録』の序には、「剣道(剣術)はスサノオより起こる」として、その起源をヤマタノオロチ退治で天叢雲剣を得た神話に求めている。
- 三重県津市新家町の物部神社にはスサノオが根の国(黄泉)へと天降る際に同神社のある場所を一夜の宿として使ったとの伝承が存在する。
出典
脚注
文献
- 加藤義成『古事記参究』素行会、1986年4月。全国書誌番号:87014654、NCID BA86821842。
- 少年社、後藤然、渡辺裕之、羽上田昌彦 著、学研編集部 編『神道の本 - 八百万の神々がつどう秘教的祭祀の世界』学研マーケティング〈NEW SIGHT MOOK ブックス・エソテリカ 2〉、1992年2月。ISBN 978-4-05-106024-4。
- スラヴィク, A.『日本文化の古層』住谷一彦、クライナー,ヨーゼフ訳、未来社、1984年9月。ISBN 978-4-624-20045-9。
- 戸部民夫『八百万の神々 - 日本の神霊たちのプロフィール』新紀元社〈Truth In Fantasy 31〉、1997年12月。ISBN 978-4-88317-299-3。
- 本位田重美『評註 古今和歌集選釈』武蔵野書院、1955年3月。
- 少年社、吉田邦博、古川順弘、幣旗愛子『古事記の本 - 高天原の神々と古代天皇家の謎』学研〈NEW SIGHT MOOK ブックス・エソテリカ 40〉、2006年8月。ISBN 4-05-604467-8。
関連項目
- ^ 日本国史学会編『日本國史學 第1号』(アメノオシホミミを生んだ神はどの神か)
- ^ “江田神社”. 宮崎県. 2015年10月21日閲覧。
- ^ この記述はイザナギが単独でスサノオを生んだという『古事記』の立場と矛盾する。
- ^ この記述はスサノオが高天原でアマテラスの田を壊したという記述と矛盾する。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『八百万の神々 - 日本の神霊たちのプロフィール』p.49,51-54,303
- ^ 『神の事典』p.19
- ^ 『古事記の本』p.60-61
- ^ 薗田稔、茂木栄 『日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々』 学研、p.168-169
- ^ 『日本文化の古層』p.123
- ^ 『神道の本 - 八百万の神々がつどう秘教的祭祀の世界』p.66-67
- ^ “船通山”. 鳥取県観光連盟. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “安来市の概要”. 安来市. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “島根のたたら”. 島根県. 2021年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月1日閲覧。
- ^ “たたら製鉄”. 日立金属安来製作所. 2014年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月1日閲覧。
- ^ 『日本文化の古層』p.124
- ^ “第十四番 八重垣神社 出雲國神仏霊場公式ホームページ”. 出雲國神仏霊場. 2011年12月29日閲覧。
- ^ “メインページ”. 出雲國一之宮熊野大社. 2011年12月29日閲覧。
- ^ “杭全神社 御由緒”. 杭全神社. 2011年12月29日閲覧。
- ^ 原田大六 『実在した神話』(学生社、1966年) pp.211 - 212.
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