ジーンダイバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 23:39 UTC 版)
用語
道具
- タイムブースター(Time Booster)
- バーチャル世界において、使用者の周囲の時間を1/1000に減速させる装置。つまり、周囲にとっては使用者の動きが1000倍になるわけだが、それは同時に慣性も1000倍になり、空気の粘度が上がるため、呼吸が困難になるので、それを補うために呼吸用ボンベを併用する。さらに水中では、粘度も空気の比ではなく呼吸は勿論、身動きも全く取れない状態になる。ただし、物を投げ飛ばしても1000倍速となるため威力も凄まじい(ただし、実際には空気抵抗で速度はそこまで上がらない)。空気抵抗のない月面では特に威力を発揮し、小石で戦闘実行体を倒してしまう。前作『恐竜惑星』でも登場。今回のものはより省エネ化され、ボンベの内容量も上がっている様子。
- バンパイア(Vampire)
- バーチャル世界で動物の遺伝子を採取するための道具。拳銃に似た形状で、銃口にあたる部分からワイヤーつきの端子を射出、対象物に突き刺して遺伝子を採集する。神経系に超音波ショックを与えるパラライザ機能付で、タイムブースターと並ぶ唯の武器だが、戦闘実行体やエウロパ人には通用しない。
- バリア(Barrier)
- 敵などからの衝撃を熱エネルギーとして受けるのでダメージを緩和できる。バリア発生中は、熱を逃がすこともできないため、攻撃を受け続けると中の温度は高くなって行く。さらにバリアを解除するまで内部の人間をジーンダイブさせることができないので、危険な状況になって行く。レーザーには効果がない模様。またダメージの緩和にも限界があり、前述の最強戦闘実行体の攻撃によるダメージは緩和しきることができなかった。
- バッテリーパック(Battery Pack)
- 高温超伝導コイルの中に、大量の電力が永久電流として蓄えられている。このコイルを切ることによって発生した大爆発でプグラシュティクを撃退した。
- パワード・スーツ(Powerd Suit)
- プグラシュティクが使用するスーツ。手の部分は土中潜行が可能なドリルになっており、そこからレーザーや炎を発射することもできる。SOS信号のようなものを発信することもできる。わざわざ地上から地中にもぐって地上の唯を追い回したこともあり、地上より地中でスピーディに動けるようである。唯によりパワード・スーツをはぎ取られた後のティルが地中に潜るシーン(18話「三戦士の微妙な関係」)があることから、素手でもある程度穴を掘ることは可能の様子。
乗り物
- ゲンゴロウ
- 虎哲が設計した移動用マシーン。アキラが開発した唯の遺伝情報を組み込んだバイオプラスト素材を利用しているため、バーチャル世界内の単純時間移動=ジーンダイブも可能となっている。空中は無論、水中・宇宙まで航行できる高性能メカ。現実世界の側で部品を作成・転送しバーチャル世界内で組み立ててから利用した。ミサイル・レーザーを装備しているが、レーザーにさほどの威力はなく、ミサイルも数発しか装備されていない。
- 戦闘艇
- プグラシュティクの戦闘艇。ティル達、リャナン家の三兄弟が利用した。巨大なドリルを有し、特に地中活動に優れている。ドリルの先端からは殺傷能力の高いレーザーを放つことができるほか、ジーンダイブも可能。
- 巨大戦艦
- プグラシュティクの巨大戦艦。地中を走行できる。マグマだまりの中に入れることから、耐熱温度はかなり高いとみられる。
生物
人語を操るレギュラーメンバー(とその種族)以外、基本的に全て実在の(実在した)動物
- ヘミキオン
- イヌに似た原始的なクマの仲間。中新世の北アメリカで怪我をした子供を助けようとし、唯が噛み付かれたことが物語の始まりとなる。
- クラニオケラス
- 中新世の北アメリカと450万年前の北アメリカに生息。
- シンテトケラス
- 中新世の北アメリカに生息。
- モンゴロイド
- 4万年前の北アメリカでプグラシュティクに襲われた。唯の遺伝情報からたどられた唯を含む多くの人類の祖先。
- エレモテリウム
- 4万年前の北アメリカに生息。オオナマケモノ。
- スミロドン
- 4万年前の北アメリカに生息。俗称サーベルタイガー。
- バイソン
- 4万年前の北アメリカに生息。
- エラスモテリウム
- 4万年前のシベリアに生息。角の長いサイのような姿をしている。
- クロマニヨン人
- 4万年前のシベリアに生息。
- ネアンデルタール人
- 4万年前のシベリアに生息。
- 毛長マンモス
- 4万年前のシベリアに生息。
- ミトコンドリア・イヴ
- ミトコンドリアDNAをもとにたどり着く人類共通の祖先。25万年前のエチオピアでフラウによって殺されてしまう。
- カリコテリウム
- 350万年前のエチオピアに生息。
- ヒヒ
- 350万年前のエチオピアに生息。集団で唯を襲ったが、アウストラロピテクスの奇襲を受けて撤退。
- アウストラロピテクス
- 人類の祖先に当たる猿人。350万年前のエチオピアでヒヒに襲われている唯を救ったと同時にパックを捕まえた。後にプグラシュティクに襲撃された際、逃げ遅れた個体が戦闘艇から放たれたビームによって死亡した。
- シバテリウム
- 350万年前のエチオピアに生息。
- デスモスチルス
- 2300〜500万年前の中新世と、2000万年前の日本に生息。カバのような哺乳類。
- プロトプテルム
- 2000万年前の日本に生息。ペンギンのような姿をしている。パックは魚を捕ってくるよう頼んでいた。
- ユーリノデルフィス
- 2000万年前の日本に生息。イルカのような姿をしている。
- ケトテリウム
- 2000万年前の日本に生息。ハクジラとヒゲクジラの中間のような姿をしている。
- インドリコテリウム
- 3300万年前の中央アジアに生息。
- マメジカ
- 3300万年前の中央アジアに生息。
- エンボロテリウム
- 3300万年前の中央アジアに生息。サイのような姿をしている。雷獣類。
- ウインタテリウム
- 3300万年前の中央アジアに生息。
- アルシノイテリウム
- 3300万年前の中央アジアに生息。
- エピガウルス
- 中新世から450万年前の鮮新世の北アメリカに生息。大型の齧歯類でプグラシュティクの祖先。
- プリオヒップス
- 450万年前の鮮新世に生息。ウマの祖先。
- ディアトリマ
- 5000万年前の始新世の北アメリカに生息。ワニによって捕食された。
- スミロデクテス
- 5000万年前の始新世の北アメリカに生息。原猿類。
- ワニ
- 5000万年前の始新世の北アメリカに生息。
- メリテリウム
- 5500万年前の始新世の北アフリカに生息。ゾウの祖先。
- バシロサウルス
- 5500万年前の始新世の北アフリカに生息。
- パキケタス
- 5700万年前の暁新世の西アジアに生息。クジラの祖先。
- プリスティカンプソス
- 5700万年前の暁新世の西アジアに生息。唯たちを襲った。
- ティラノサウルス
- 6500万年前の白亜紀の北アメリカに生息。
- オルニトミムス
- 6500万年前の白亜紀の北アメリカに生息。
- トリケラトプス
- 6500万年前の白亜紀の北アメリカに生息。バンから逃げてきたパックの言葉が通じなかったが、突進攻撃でバンを撃退した。
- パキケファロサウルス
- 6500万年前の白亜紀の北アメリカに生息。
- クレード・ゼロ
- 白亜紀後期・約7000万年前の北アメリカに生息。齧歯類と霊長類の共通祖先。クレード・ゼロは進化の分岐点を指し、厳密には生物種の名前ではない。
- ドラビドサウルス
- 6550万年前の白亜紀のインドに生息。実際は首長竜であるが、当時の再現であった剣竜類として登場している。
- ブルハスカヨサウルス
- 6550万年前の白亜紀のインドに生息。戦闘艇を破壊した。現在は竜脚下目に属する草食恐竜と考えられているが、当時の再現である肉食恐竜として登場。あまりにも巨大であり、虎哲はプログラムの暴走の結果と推測した。
- エオラフトル
- 2億2800万年前の三畳紀の南アメリカと南アフリカの境界に生息。ゴキブリを餌にしていた。
- ゴキブリ
- 2億2800万年前の三畳紀の南アメリカと南アフリカの境界とデボン紀に生息。現代のものより遥かに大きく、唯が目を背けたほど。
- ディノドントサウルス
- 2億2800万年前の三畳紀の南アメリカと南アフリカの境界に生息。哺乳類型爬虫類。
- マッソスポンディルス
- 2億2500万年前の三畳紀の南アメリカと南アフリカの境界に生息。
- シンタルスス
- 2億2500万年前の三畳紀の南アメリカと南アフリカの境界に生息。
- モルガヌコドン
- 2億2500万年前の三畳紀の南アメリカと南アフリカの境界に生息。最古の哺乳類。
- スクトサウルス
- 2億4500万年前のペルム紀のシベリアに生息。すでに絶命していた。
- ディキノドン
- 2億4500万年前のペルム紀のシベリアに生息。哺乳類型爬虫類。
- キノドン
- 2億4500万年前のペルム紀のシベリアに生息。
- ガレニア
- 2億4500万年前のペルム紀のシベリアに生息。
- 三葉虫
- 2億4500万年前のペルム紀のシベリアに生息。
- ファコプス
- 3億6200万年前のデボン紀のグリーンランド近辺に生息。
- クリノプス
- 3億6200万年前のデボン紀のグリーンランド近辺に生息。
- ダンクレオステス
- 3億6200万年前のデボン紀のグリーンランド近辺に生息。
- イクチオステガ
- 3億6200万年前のデボン紀のグリーンランド近辺に生息。最初に陸に上がった両生類。エウロパ人に多数が捕らえられる。
- ヤスデ
- 3億6200万年前のデボン紀のグリーンランド近辺に生息。
- オパビニア
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。
- ハルキゲニア
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。
- ウィワクシア
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。
- マルレラ
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。
- オドントグリフス
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。
- ピカイア
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。脊椎動物の祖先(現在では異説も唱えられている)。人類の抹殺を企んだスネーカーに攻撃される。
- アノマロカリス
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。スネーカーによりピカイアを襲うよう操られる。
- 筆石
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。スネーカーは、脊椎動物に代えて筆石を進化させようとし、巨大な筆石のネットワークを作った。
- ゴカイ
- 5億3000万年前のカンブリア紀の北アメリカに生息。多細胞生物の中で最も古いものの一つ。
- バクテリア
- 5億8000万年前の先カンブリア紀のオーストラリアに生息。虎哲の解説のみで描写は無かった。
- 古細菌
- 17億年前に生息。虎哲の解説のみで描写は無かった。
- 粘土
- 43億年前に存在。無機物と有機物の進化の分かれ目。
その他の用語
- ジーンダイブ
- バーチャル世界内での時空移動手段。遺伝子情報を元に生物の系統樹を辿ることでこの操作を実行するため、目的の時代に行くにはその時代につながる生物の遺伝子が必要となる。また、移動者の遺伝子がコンピューターに登録されていることも条件であり、遺伝子情報を持たない物体や、遺伝子構造の異なるエウロパ人はこの方法では移動できない。逆に言うと遺伝子が登録されていれば対象者の同意なく無理やりワープさせることも可能で、これを拷問に使う場面もある。バリア発生中もワープはできない。初期は一瞬でワープさせることが可能だったが、後半ではスネーカーに支配されたマザーコンピューターとの接続を絶ったため、虎哲だけの処理速度ではワープの準備にかなりの時間がかかるようになった。バーチャルステーションの虎哲が操作を行うので、タイムホールと違って発動すればワープに失敗することはない。
- タイムホール
- エウロパ人が利用する時空移動手段。ジーンダイブに漏れたドライ6が移動を行うときや、場合によってはジーンダイブの代わりに利用されることもあった。前作の『恐竜惑星』ではメディアステーション側もこの方法を用いていたが、なぜ使われなくなったのかは不明。タイムホールは空間にワープ用の穴を開け、その中に入ることでワープするのに対し、ジーンダイブは遺伝子を登録した人を直接ワープさせる。(エウロパ人が使うタイムホールは)ジーンダイブのように対象者の遺伝子は必要ないが、ワープ中に同じバーチャル世界にあるタイムホール発生装置を破壊されるとワープに失敗する危険性がある。
- フラクタライズ・エラー
- 未知の領域からバーチャル世界に大量の情報が流れた結果、プログラムの自己増殖により情報量が増加する現象。情報量の増加により、バーチャル世界での出来事が現実世界に影響を及ぼす危険性を持っている。
- 本作ではプグラシュティクによるバーチャル世界介入が発端となり、フラクタライズ・エラーが発生。また、外部からの追加データを受け付けなくなったために、唯以外の人間がバーチャル世界に入ることができなくなってしまった。また、唯の体重を超えるものも転送不可能となった。唯の遺伝データでコーティングされた物で唯の体重以下であれば転送可能となる技術を、アキラが確立させた。
- 封鎖領域
- その生物の遺伝情報に混在する、本来ならば存在しないはずの領域(例:猫の遺伝子の中に存在する、ヒヒの遺伝子)。なぜ存在するのか解明されていない領域であるため、その世界はジーンダイブができないように封鎖されていた。
- リャナン家
この節の加筆が望まれています。 |
注釈
出典
- ^ 特集 なつかしの番組 小中学生の心をつかんで20年!『天才てれびくん』-NHKアーカイブス
- ^ “バーチャル3部作 NHKスクエア限定価格で再入荷”. Twitter. 2023年5月14日閲覧。
- ^ 顔が真っ赤になるほど怒ったこともあり、その際にはピコピコハンマーを持って怒りだす。また、この時にはやかんが沸騰したような効果音が出る。
固有名詞の分類
- ジーンダイバーのページへのリンク