あふ・れる【×溢れる】
読み方:あふれる
1 水などがいっぱいになって外にこぼれる。「コップに—・れるほど注ぐ」「川が—・れる」「涙が—・れる」
2 人や物が入りきらないではみだす。また、入りきらないほど多くある。「通路まで人が—・れる」「スタンドに—・れる観衆」
3 感情・気力・才気などがいっぱいに満ちている。「意欲—・れる作品」「夢と希望に—・れる青春」
→零(こぼ)れる[用法]
あぶ・れる【×溢れる】
読み方:あぶれる
[動ラ下一][文]あぶ・る[ラ下二]《「あふれる」と同語源。余ってはみ出る意》
2 狩猟や釣りで、獲物がない状態になる。「今日は—・れて一匹も釣れない」
こぼ・れる【▽零れる/▽翻れる/×溢れる】
読み方:こぼれる
1 液体、粉末、粒状の物などが容器などから外へ出る。すきまなどから漏れ落ちる。「コップの水が—・れる」「袋から米が—・れる」
2 音や光、匂いなどが、ある範囲を超えたり、すきまから漏れたりして、外に出る。また、隠されていたものが、思いがけなく現れる。「葉の間から日差しが—・れる」「しのび泣きの声が—・れる」「笑った口元に白い歯が—・れる」
3 感情などが、外に現れ出る。「笑みが—・れる」「色気が—・れる」
4 花や葉などが散る。
「梅の花折れば—・れぬわが袖に匂ひ香うつせ家づとにせむ」〈後撰・春上〉
[用法] こぼれる・あふれる——「こぼれる」は液体や粒状の物が容器などから外へ落ちること。「あふれる」は量が多くて容器に入りきらず、外へ出てしまうこと。「あふれてこぼれる」とは言えるが、「こぼれてあふれる」とは言わない。◇「コップが倒れて水がこぼれた」は「あふれた」で置き換えられない。◇「大雨で川があふれた」「会場に人があふれる」は「こぼれる」とは言わない。◇比喩(ひゆ)的に用いる「ほほえみがこぼれる」は、平静の表情を保とうとして保てず、ほほえみが思わず外へ現れ出ること。「喜びにあふれる」は、喜びがからだ全体に満ちて、表情や態度に現れている状態である。
溢れる
「溢れる」の例文・使い方・用例・文例
- 感動して涙が溢れるくらい、彼らの歌声は素晴らしいです。
- 私の唇からよだれが溢れる。
- あなたを思うと涙が溢れる。
- 今でもあなたを思うと涙が溢れる。
- 水が溢れる
- 『うぐいす侍』人間愛とユーモア溢れる侍物語。
- 溢れる人口が出口を求めるのは理の当然だ
- 涙の溢れる目
- 喜色満面に溢れる
- 河が溢れる
- 盃が溢れる
- 溢れるほど申込がある
- パリには外人が溢れるほど集った
- 溢れるほど手紙が来る
- (何が)溢れるよう
- 申し込みは溢れるほどある
- その報に接した時の彼の悦びは溢れるばかりであった
- 水域が上昇し、通常は陸地である場所に溢れること
溢れると同じ種類の言葉
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