予備調査
予備調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 22:26 UTC 版)
2009年(平成21年)8月22~24日の3日間、玉随製剥片の出土層位の確認と火山灰同定のための試料採取、新たな石器の検出を目的とした予備調査を行った。 遺跡の基本層序は、地表から 耕作土 古土壌層 火山灰層 古土壌層 火山灰層 砂質シルト層 古土壌層 砂礫層 その下に9.段丘砂礫層が2.5メートルの厚さで水平に広がっている成層堆積である。火山灰分析用に、各層の土壌サンプルが採取された。 初日、玉随製剥片が見つかった場所の地層と剥片に付着する土壌と斑文が合致するか確認した。 2日目、玉随製剥片が見つかった場所からそれほど遠くない所で石英斑岩製の石核を砂質シルト層中から掘り当てた。次に灰色の砂質シルト層中から小さな剥片が次々に見つかった。さらに松の木の下で拳大ほどの石英の塊を拾い上げた。両端に敲打で生じた潰痕がたくさん付いている石英製の敲石(ハンマー・ストーン)であった。 3日目、崖面で石器探索、段丘礫層の下位の地層調査。 玉随剥片は7番目の古土壌層から、石英斑岩製の石核や拳大ほどの敲石は6番目の砂質シルト層から出土。基底部の段丘礫層は、関東の下末吉面に対比され、約12.2万年前に形成されたものである。5番目の火山灰の給源が分かればこの地層の年代を絞り込める。
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