ビジネス・インテリジェンスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 情報 > コンピュータ > インテリジェンス > ビジネス・インテリジェンスの意味・解説 

ビジネス‐インテリジェンス【business intelligence】

読み方:びじねすいんてりじぇんす

企業内に蓄積され膨大なデータ統合分析管理し企業意思決定活用するシステム概念総称。データウエアハウス・データマイニング・オンライン分析理などが含まれるBI


BI

フルスペル:Business Intelligence
読み方:ビジネスインテリジェンス

BIとは、ビジネス用途データから対話形式によって重要な知識獲得する、といった概念である。

BIは、企業内外事実基づいた膨大なデータについて体系的に蓄積分類分析加工行い、それによって、ビジネスにおける意思決定迅速に行うようにするといった概念のことである。あるいは、そのための仕組み活動そうした活動支えシステムツールを指す場合もある。BI(ビジネスインテリジェンス)という言葉はハワード・ドレスナー(Howard Dresner)氏によって1989年用いられたことが最初だといわれている。

BIの概念そのもの意思決定支援システムDSS)に似ているが、BIはDSSのように「一部専門家」のみが用いるものではなく、より幅広いユーザー多様な問題手軽に解決できる柔軟なデータ分析環境であるといえる点で異なる。BIを用いれば専任分析家がいなくても、エンドユーザーレベル簡単に分析ができるようになる

分析手法としては、具体的には、例え営業分析であればここから半径km以内に、競合店舗がどれだけあるか、その中で数年上前から営業している店舗売上傾向はどうか?」であるとか、また顧客分析では「(ある製品やサービスについて)購入した顧客の3ヶ月後の客離れ率はどうか?」「過去6ヵ月間で平均上の購買履歴を持つ顧客のうち、最も利益をあげた顧客どのような傾向を持つか」、あるいは製品分析では「年収800万円上の世帯では、どのような製品購買傾向があるか?」「利益率よくない引き合いの多い製品はどれか」といったものである。これについてBIに質問投げ、BIは返答返す

企業活動のほかの用語一覧
業務システム:  イントラネット  イントラブログ  イントラサイト  BI  BHCA  CIM  CRM

ビジネスインテリジェンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 21:54 UTC 版)

ビジネスインテリジェンス: Business IntelligenceBI)は、ビジネスに関するインテリジェンス、すなわち事業上の意思決定のために情報を分析して得られる知見およびそれを得る機構である。

より具体的には、企業などの組織データを収集・蓄積・分析・報告することにより経営上などの意思決定に役立てる手法や技術のことである[1]。経営判断上の過去・現在・未来予測などの視点を提供する。BIの目的はビジネス上の意思決定の支援であるため、意思決定支援システム(DSS)の1つとも呼ばれる[2] 。また市場競争上で優位獲得を目的とした意思決定を含むため、コンペティティブインテリジェンス(en)と呼ばれる事もある。

ビジネスインテリジェンス活動に用いられる道具はBIツールと総称される。

活動

情報収集

情報収集は顧客・競合他社・ビジネス環境に関する情報を集める活動である。

蓄積

収集された情報はしばしば蓄積され事後に利用される。そのための蓄積手法の例として以下が挙げられる。

分析

収集されたビジネスに関する情報は分析を経てインテリジェンスへと昇華される。BIでしばしば用いられる解析手法の例として以下が挙げられる。

歴史

1958年にIBM研究所のHans Peter Luhn(en)が「ビジネスインテリジェンス」の用語を使用した。彼はビジネスインテリジェンスを「希望する目的のための行動をガイドできるための、既に存在する事実の相互関連性を把握する能力」と定義した[3]

1960年代にビジネスインテリジェンスは意思決定支援システム(DSS)の一部として理解されるようになり、1980年代にかけて発展した。DSSは意思決定を支援するためのコンピュータを使用したモデル作成を起源とする。1980年代後半に、DSSからデータウェアハウス、経営者情報システム(en:Executive Information System)、OLAP、そしてビジネスインテリジェンスなどが焦点をあびるようになった。

1969年、後にコグノス(Cognos)となるクエーサー(Quasar)が創立される。

1989年、後にガートナーグループのアナリストとなるHoward Dresnerが、「ビジネスインテリジェンス」とは、「事実をベースとした支援システムを使用した、ビジネス上の意思決定を進化させるための、概念と手法」を指す包括的用語であると提唱した[2]。1990年代後半までには、この意味での使用が普及した[4]

2008年にIBMがコグノスを買収し子会社化する。2010年にはIBMの一部門に組み入れられる。

脚注

  1. ^ Business Intelligence - dictionary.com
  2. ^ a b A Brief History of Decision Support Systems, version 4.0 (D. J. Power, 2007)
  3. ^ A Business Intelligence System (H P Luhn (1958, IBM Journal, p314)
  4. ^ A Brief History of Decision Support Systems (D.J.Power, 2010年11月1日)

関連項目

外部リンク




ビジネス・インテリジェンスと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ビジネス・インテリジェンス」の関連用語

ビジネス・インテリジェンスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ビジネス・インテリジェンスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【BI】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのビジネスインテリジェンス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS