ハチノスとは? わかりやすく解説

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はち‐の‐す【蜂の巣】

読み方:はちのす

ハチ幼虫育てた花の蜜などを蓄えたりするために作る巣。一般には、六角形多数の巣部屋のある、アシナガバチ・スズメバチ・ミツバチなどの巣をいう。《 春》「—をもやす夜のあり谷向ひ/石鼎

小さい穴がたくさんあいた状態のたとえ。「機関銃で車が—になる」

工具の一。鋳鋼製の角形の台で、側面三角、丸、四角などの穴があけてある。金敷補助用いる。

牛の第二胃網目状胃壁が蜂の巣と似ることから。煮込み料理などに向く。→ミノセンマイギアラ

「蜂の巣」に似た言葉

ハチノス


蜂の巣

読み方:ハチノス(hachinosu

幼虫育てたり、蜜を貯蔵したりするために作る巣。形や大きさはさまざまである

季節

分類 動物


蜂窩

読み方:ハチノス(hachinosu

幼虫育てたり、蜜を貯蔵したりするために作る巣。形や大きさはさまざまである

季節

分類 動物


ハチノス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 09:23 UTC 版)

ハチノス

ハチノスは、または近縁種の動物の第二ラテン語: rēticulum [reːˈtɪkʊɫũ] レーティクルム。英語ではこれを英語風に発音して reticulum [ɹɪˈtikjʊləm] レティキュラム)の俗称。別名を蜂巣胃(はちのすい)、網胃(あみい)ともいう。

概要

の第二胃の俗称で、第一胃(ルーメン、俗称ミノ)に続く嚢状部分である。名前の由来は胃の内面の絨毛の巣のように六角形がならんだような状態になっているためで、実際に表面に様々な形のくぼみを見ることができる。第二胃袋を含む複数の胃袋は反芻動物特有の器官であり、そのなかでも第一胃袋と第二胃袋は反芻において重要な器官になっている。そのため、この2つの胃を総合して反芻胃と呼ぶこともある。

牛の場合、この反芻胃が全胃袋の容積の85%を占めており、成牛においての容積は約106リットルとなる。これだけの容積を持ち合わせていても胃内部において消化液などはあまり分泌されず、発酵のための胃袋であるということが窺える。

また第三胃につながる部分はヤン(ハチコブまたはハチカブ)とも呼ばれる。

利用

ハチノスを使用した点心、金銭肚

ハチノスは食材として、独特の食感が味わえるため、日本では焼肉刺身ユッケ)、炒め物、煮物などに利用される。朝鮮料理中華料理フランス料理イタリア料理などでもハチノスを使った料理があり、一見グロテスクな様相に反して、各国で広く食べられている食材である。

反芻によって発酵した消化物が通ることから独特の臭みがついているため、下ごしらえをしっかりしておく必要がある。生のままでは非常に固く臭気が強いことから一旦ボイルしたものを料理するのが普通。一般の消費者向けに売られているハチノスは、こうした下処理を済ませたものが多い。

栄養価はコラーゲンが豊富である[1]

下処理の方法

  1. まず表面をしっかり洗浄する。
  2. 一度茹でて表面の黒皮を取り除く。
  3. 独特の臭気を消すために香草などと一緒に長時間(4時間以上)茹で続ける。
  4. 茹で上がったら、湯を捨てて、もう一度水洗いをする。

ハチノスを使った料理

金銭肚
広東料理では「金銭肚」(繁体字: 金錢肚簡体字: 金钱肚拼音: jīnqiándù広東語:カムチントウ(gam1chin2tou5))といい、潮州風煮込みなどにして、前菜や点心のひとつとして出される。
トリッパ
トリッパ(trippa)は、ハチノスを中心とする胃やの煮物。イタリア北部などで広く作られている。ハーブを少し入れた湯で、臭みを取り除きながら柔らかくなるまでことこと煮る。有名なものはミラネーゼ(ミラノ風)およびロマーナ(ローマ風)であり、前者は赤ワイン、後者はトマトソースで味付けされる。

出典

  1. ^ 畜産副生物の知識”. 公益社団法人日本食肉協議会. 2020年8月8日閲覧。

参考文献

関連項目


ハチノス(第2胃)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 18:46 UTC 版)

牛肉」の記事における「ハチノス(第2胃)」の解説

四つ胃の中で一番美味と言われる蜂の巣のような形をしていることからハチノスと呼ばれるイタリア語で「トリッパ trippa (本来この単語内臓全体を指す)」。焼肉刺身トマト煮など。

※この「ハチノス(第2胃)」の解説は、「牛肉」の解説の一部です。
「ハチノス(第2胃)」を含む「牛肉」の記事については、「牛肉」の概要を参照ください。

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