soribada
soribadaとは、韓国で流通しているファイル交換ソフトの名称である。ヤン兄弟によって開発され、2000年5月より提供が開始された。
soribadaはMP3形式の音声ファイルを無料で交換できるもので、「韓国版Napster」とも呼ばれる支持を集め、登録者も2200万人を上回る人気を博した。しかし、そこには著作権の問題が顧みられていないとして、ソウル市の検察所は2002年7月に著作権法違反幇助の疑いによって起訴した。同年7月末には、裁判所からサービスの停止命令が出されている。
しかし停止命令の約ひと月後、ヤン兄弟は突如soribadaのプログラムをアップデートし、「soribada 2」としてサービスを再開した。このsoribada 2に対しても別途に訴訟が起こされたが、そこでは第一審、控訴審と続けて「サービスそのものは有罪に当たらない」という判決が下された。以来、soribadaは事実上の合法なサービスとして存続している。
ただし、2005年8月末には、再び、「ソリバダ」サービス(ソリバダ3)の中止仮処分決定が裁判所から出されており、三度関心を集めている。
soribadaの普及と司法からの処分、ならびに再興、これらは韓国におけるインターネット網の整備と、著作権に対しての緩やかな認識、それに対する厳格化の動きなどが独特の背景としてある。日本を初めとする各国は、やがて予想されるインターネット音楽配信の到来しつつある姿として、盛んに議論されている。
Soribada
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Soribada (ソリバダ、朝鮮語: 소리바다) は、ヤン兄弟(ヤン・ジュンファン Yang Jung-hwan とヤン・イルファン Yang Il-hwan)によって開発された韓国初のPeer to Peerのファイル共有ソフトである。2000年にサービスが開始され「韓国のNapster」と呼ばれている。なお、Soribadaは"音の海"もしくは"音の受信"を意味する。
Soribada は2002年7月に韓国の裁判官 Kim Sun-Hyeの出した裁判所命令によって中央サーバーが一度閉鎖されたが、その翌月、ファイルの内容に責任を持たないという約款の下で再開された。裁判後の2003年11月5日に、Soribadaは(株) Soribadaという新名へと改名し、2004年7月にはウェブサイトがP2P検索のポータルサイトとして更新された。さらに、2004年12月に有料のMP3サービスを開始した。さらに現在、Soribadaman、およびFilebadaの両プログラムをリリースしている。
Soribadaは韓国で最も多く使用されているP2Pである。Soribadaの最新のバージョンはSoribada6。
Soribada Best K-Music Award
2002年度の告発
初めて著作権法違反で告発された。
Soribada 2.0
Soribada 2.0は、中央サーバーを持たないピュアP2Pとして利用者にファイル交換機能を提供したことから、Soribadaの開発者を起訴することが難しくなった。そのためKAPP(韓国レコード製作者協会)は、開発者の代わりに個々の利用者を訴えていった。これに対し、開発者のYang Jung-hwanはこの手法に関して「100MBを超える容量を持つメールサービスが複数存在する状況下なのだから、ネチズンはマーケット以外でSoribadaと同様の音楽ファイルを共有する他の方法を見つけるだろう。」と述べた。
有料販売開始
2004年12月から2005年6月の間に、Soribadaはサーバを通しておよそ500万曲を販売した。検索を行うと、有料販売のダウンロードとフリーダウンロードの両方が表示された。
2005年9月のサービス停止
Soribadaは2005年に再び訴えられ、サービスを停止した。Yang Jung-hwanと兄弟のIl-hwan(Soribadaの開発者)は、2005年1月に刑事責任を問われた。ソウル高等裁判所によって、Soribadaのサイトがユーザに対して著作権侵害するよう奨励したと裁決され、完全な閉鎖が命令された。
Soribada5と6、合法化
Soribada Inc.は、2006年前半にレコード会社および版権の所有者と和解し、2006年7月から商業音楽ダウンロードサービスになった。Soribada5.0と現行のSoribada6.0は非合法なP2Pから合法のP2Pとして商業化された世界で3番目のP2Pサービスである。Soribadaの他には、韓国のMonkey3とアメリカのimeshが同様のサービスで知られている。7,000ウォンの月額料金を支払う顧客は、DRM(Digital Rights Management)なしでMP3をダウンロードすることが可能である。iTunesや他の人気があるオンラインのミュージックストアのように、Soribadaは購入者を特定するためのオーディオ指紋技術を利用している。Soribadaは、韓国でリリースされた約90%の音楽をカバーすると主張している。2008年1月現在、Soribadaは、70万人以上の月額料金を支払う顧客を持つ韓国の2番目に大きい音楽サービスプロバイダーである。
関連項目
- Soribada Best K-Music Award - 主催授賞式
外部リンク
固有名詞の分類
- soribadaのページへのリンク