kerosineとは? わかりやすく解説

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灯油

読み方: とうゆ
【英】: kerosine, kerosene

灯油の名は、自動車発明以前、まだ石油製品多様化進まず光源としての灯油が唯一の石油製品として使用されていた時代名残といえる。灯油は、比重 0.78 ~ 0.83 程度沸点範囲 145300 程度留分で、原油蒸留の際、ガソリン軽油との間に留出する留分で、主として水素化精製により硫黄分などの不純物除去精製した無色または淡黄色、透明の石油臭を持った製品である。灯油成分中の炭素水素重量比( C/H 比)は 6 ~ 7 、すなわち炭素8688 重量%、水素1214 重量%である。灯油は、引火点40 以上と比較的安全で、取り扱い容易なことから、現在、家庭暖房用およびちゅう房用として家庭燃料欠かせないものになっているが、そのほか石油発動機燃料溶剤機械洗浄用石油乳剤製造原料使用されている。また、その低硫黄性に着目して近年大気汚染防止規制の強化に伴い都市ビル暖房用、火力発電所などでボイラー燃料としても使用されている。日本工業規格JIS)では灯火用および暖・ちゅう房用に使用する 1 号溶剤および石油発動機燃料向けの 2 号分類されている。前者は「白灯油」ともいい、その要求される品質としては、(1) 燃焼性が良いこと、そのためには発煙成分少ないこと、(2) 安全性が高いこと、(3) 十分な揮発性有すること、すなわち高沸点留分存在しないこと、そのため、沸点範囲145270 程度のものが要求されること、(4) 腐食性物質無害な程度まで少ないことなどが挙げられる石油発動機用灯油は、白灯油ほど精製する必要がなく、やや色があるため「茶灯油」と呼ばれている。また、沸点範囲白灯油よりも高く150300 程度である。溶剤あるいは洗浄用の灯油は、アスファルトカットバック用にも用いられる沸点範囲は 140 ~ 220 程度で、それぞれ用途により異なった品質要求されるが、溶剤としては溶解度重要な性質なので、芳香族炭化水素の量やアニリン点重要視される



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