Yes or No (film)とは? わかりやすく解説

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ジェリーフィッシュの恋

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 14:08 UTC 版)

ジェリーフィッシュの恋
Yes or No อยากรัก ก็รักเลย
監督 サラサワディー・ウォンソムペッ
公開 2010年12月16日
2011年7月9日AQFF
上映時間 115分
製作国 タイ
言語 タイ語
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ジェリーフィッシュの恋』(: Yes or No อยากรัก ก็รักเลย, : Yes or No)は、2010年に製作されたタイの映画

日本では、第3回アジアンクィア映画祭で上映された。同映画祭は2011年5月に開催される予定だったが、東北地方太平洋沖地震の影響を受け7月に延期され、この映画が上映されたのは9日だった。

ストーリー

パーイは、同性愛を批判するなどのいわゆる保守的な思考や習慣を持つ、アッパーミドルクラスの家庭で育った女性である。前のルームメイトであったジェーンがディー[注釈 1]だったことを嫌悪し、同じ寮の別の部屋に引っ越した。対照的にキムは、本人はトム[注釈 2]ではないとは主張するものの、慣習に反して意図的に男らしく振る舞っている女性である。キムはパーイの新しい部屋のルームメイトであり、初対面で足元にいたゴキブリに驚いてパーイに抱きついた。パーイはディーから逃げてきた先にトムがいたとして、大学に再度のルームメイトの変更を願うが、2度の変更は出来ないとして却下される。

パーイはルームメイトと会話など交流するのを避けるため、部屋の中央にテープを引いて部屋を分割する。授業の最初の日、キムは偶然ジェーンに会う。ジェーンは前の恋人と別れてなお泣きべそをかきつづけていた。キムはジェーンにハンカチを渡し、ジェーンはすぐさまキムに惚れ込む。その週の後半、ジェーンはパーイの部屋を訪ねるが、そこにいたキムに見つけて恥ずかしさとショックを受ける。ジェーンはすぐさま外に出るが、一旦戻ってパーイを廊下に引きずり出す。ジェーンはパーイに、キムが自分の好きな女性であることを告白し、ルームメイトであるネードのいる自分の部屋と入れ替わろうと提案し、パーイを間にはさみつつ自己紹介し、そこからキムを追いかけ始める。

パーイはキムを無視し、失望させようとするが、キムが料理をつくり、それについて短いながら会話をすることで交流は始まっていく。ある日、キムは父親の部下オッドから荷物を受け取り、叔母[注釈 3]インに渡すように頼まれる。キムはパーイに手伝うよう頼むが、パーイはそれを拒む。キムはひとりで荷物を運ぶが、近道を行くつもりで遠回りをし迷ってしまう。夜がきてキムは湖のそばにたどり着いたが、完璧に道がわからなくなっていた。パーイはキムを見つけ、食べ物について感謝しただけ、と言って、インのもとへと導く。

それがきっかけとなり、2人はお互いのために時間を使うようになり、"境界線"はなくなり、パーイの気持ちは現在のボーイフレンド、ワン[注釈 4]からキムへと移っていく。2人は甘い時間を共有するが、一番特筆的なのはキムがパーイを公園に連れていき、学校に提出するレポート調査を手伝わせた時のものである。2人は道すがらで棒付きキャンディを共有し、パーイに告白する。パーイは返事をしないが、笑っているように見えた。

しかし、パーイの気持ちが発展していくのと同時に、ジェーンのキムに対する気持ちも、ワンのパーイに対する気持ちも発展していく。キムへの気持ちがあるにもかかわらずパーイが受け入れないからとキムが告白するのを躊躇したことが、お互いの嫉妬と悲しみのきっかけとなる。ワンが突然学校に来てパーイを映画かどこかへと連れ出そうとしたとき、パーイは彼の誘いを断ろうとするが、ジェーンがやってきて、キムとパーイに彼の誘いを受け入れさせようとする。チャトチャックで4人が一緒に過ごしている間、パーイはジェーンがキムとどうにかして近付こうとするのが気が気でならない。パーイとジェーンが一時いなくなっている間に、ワンはパーイの母親が同性愛について強く嫌悪していると話す。さらにワンが、キムをパーイから引き離す必要がある、なぜならパーイがそういうことを好むことはないし、これからもそうだと言おうとし、そういうものを好む者ではないとしてキムを非難する。怒って、キムは出ていく。パーイとジェーンが戻ってきたときキムがいないことについて問うが、ワンは何があったのかわからないという。

パーイはキムに何度も電話をかけ、マーケット内を探すが見つからない。結局怒って彼女は寮に帰ってくる。そこにキムがたくさんの荷物を持って帰ってくる。パーイは彼女に勝手にいなくなったことをなじり、キムもパーイはワンと一緒だったのだから関係ないと言い返す。さらにパーイはキムにジェーンとが近すぎたことを起こるが、嫉妬から怒ったというよりは2人に呆れたというかたちで言う。その結果キムは荷物を放り出し部屋を去る。後悔してパーイが荷物を見ると、そこにはクラゲの飼育セットが入っていた。それはかつてキムにパーイが欲しいと言っていたものだったのだ。パーイは傘をつかみ、キムを探すために走り出す。そして偶然電話ボックスでキムを見つけ出すが、キムはそこでずぶ濡れになり震えていた。見つかったところで、キムはパーイへの愛を宣言し、それはパーイが自分のことを愛してくれなくても変わらないと言う。パーイは傘を落とし、キムを抱きしめる。

そんな告白のあと、二人はファーストキスをして、誰にも知られずお互いに付き合い始める。ただ、幸福は長くは続かず、パーイの母が寮にやってくるまでのことだった。パーイは母親にトイレに促し、その間に飾っていたパーイとキムの写真を隠す。パーイとパーイの母親がベッドに座っておしゃべりしていると、キムがパーイの母がそこにいるとは知らずに部屋に入ってくる。驚いたものの、キムは即座に状況を理解し、本を借りにきた学生のふりをする。パーイは混乱したものの、本を手に取りお礼とともにキムに渡す。キムが外に出ると、部屋の中からパーイの母が自分の悪口を言っているのが聞こえ、彼女は泣き出し、その場を立ち去る。

そのすぐ後、キムは病気になる。パーイは彼女の世話をするが、授業に出る必要があり、キムに休むよう約束させ、薬を渡してキムに目隠しをする。ジェーンはパーイからキムが病気であることを聞き、キムの休む寮に向かう。ジェーンはキムの横に座り、マッサージを始める。そこにパーイが帰宅し、キムとジェーンが密着して体をさすりあい、揺れあっているところに出くわす。ジェーンは慌てて体を離し、キムは目隠しを外す。ずっとそうしていたのがジェーンであったことに気がついたキムはパーイに説明するが、パーイは泣き出し、キムが買ったクラゲのランプを床に投げつけ、部屋の外に出ていく。キムは追いかけようとするがジェーンが引き止め、残ってキムとパーイが何を隠しているのか求める。

キムはキャンパス中を走って自分とパーイがよく行った場所を探し、さらに何度もケータイに電話をかけるがつながらず、彼女を見つけることはできない。インおばさんの店にたどり着いた彼女はそこで泣いているジェーンからの電話を受ける。ジェーンは説明を求めさらにパーイとキムの関係をバラすと脅す。ジェーンは電話を切ったあとカッターナイフを取り出し、自殺を試みようとするが、その試みは通りかかったネードに止められる。キムは寮に戻ってジェーンを見つけ、パーイを愛していること、ジェーンとは友達止まりの関係でいたいことを告げる。結果二人は理解し合う。

パーイは実家に帰宅しており、ベッドで泣いていた。パーイの母親は何が起こったのか理解しておらず、なぜそんなにもパーイが泣くのか心配していた。落ち着いたあと、パーイは母親に、もし自分がワンを愛さなくなったらどうするか尋ねるが、母親は別に構わないと返事する。さらにパーイは自分が同性を好きになったらどうするかと聞き、母親は返事はしないものの明らかにショックを受けた顔をする。後日、キムはパーイの実家にたどり着き、パーイの母親に対してパーイのことをどう思っているか告白する。母親は拒絶し、パーイに対してキムを受け入れるかどうか迫る。パーイは恐怖のあまりに母親の目の前でキムを拒絶する。失恋してキムは家を去る。

キムは自分の実家に帰り、農場で働く。数週間ののち、パーイが農場に現れキムの父親に会う。少し話したところでキムの父親はキムがいる場所を教え、パーイはそこに急ぐ。キムを見つけたところでパーイは自分が母親に、友達に、世間に対して恐れを抱いた気持ちを告白し、しかしそれを恐れてキムを失いたくないとも表明する。キムが返事をしないでいると、パーイは自分が遅かったとして謝り、泣きながら去っていく。キムは後ろから抱きしめてそれを止め、彼女の愛に応えて感謝する。そして2人はお互い抱きしめ合う。長いハグの間、パーイが母親に残した手紙の内容がパーイの声で読み上げられる。そこには母親に悪いとは思うものの、自分はキムを愛し、彼女との関係を続けていきたいとの内容があった。

キャスト

  • パーイ : Sucharat Manaying
  • キム : Suppanad Jittaleela
  • ジェーン : Arisara Tongborisuth
  • ワン : Soranut Yupanun
  • イン叔母さん : Intira Youenyong
  • パーイの母 : Maneerut Wongjirasak
  • キムの父 : Puttipong Promsaka Na Sakolnakorn
  • ボーイ : Thanapat Sornkoon
  • ネード : Narumon Reanaiprai
  • オッド : Bandit Thongdee
  • ジエップ : Sophon Phoonsawat
  • 学校の不良学生 : Pongsit Phisitthakarn, Nuttapatch Arunsirisakul, Tantong Funyueang, Watchanan Jitpakdee

注釈

  1. ^ タイ文字ではดี้と表記する。性的指向にトムも含まれる女性を指す。
  2. ^ タイ文字ではทอมと表記する。男性的な服装、髪型、話し方をする女性を指す。
  3. ^ スタッフロールではพี่อินと表記されている。พี่(ピー)は年上の人を呼ぶときにつける敬称である。キムは劇中では一貫してน้าอินと呼んでいる。น้าはタイ語では母方の妹もしくは弟を指す
  4. ^ 作中では一貫してพี่แวนと呼ばれているが、พี่は年上の人を呼ぶときにつける敬称であり、スタッフロールではแวนとして紹介されている。日本語での解説サイトの一部ではピワンと表記しているところもある。

関連項目

外部リンク


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