V・I・ウォーショースキー
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「サラ・パレツキー」の記事における「V・I・ウォーショースキー」の解説
サラ・パレツキーの創作した女探偵 V・I・ウォーショースキー (V. I. Warshawski) 。Vはヴィクトリアの略だが、作品中では親しい人以外には教えず、「 V・I」で通す。愛称としては、女性的でない「ヴィク」を本人は好み、父の古い同僚の警部だけ「ヴィッキー」と呼ぶ。元弁護士との設定。 ウォーショースキーの幅広い人物像について、簡単にカテゴライズすると次のようになる。 ブラック・ラベル(スコッチウイスキー)を好む。 調査のいと口をつかむため住宅に侵入することもある。 格闘技に優れストリートファイトもこなす。 その一方で、身なりにも気を使っている。 母親の希望で習っていたオペラ音楽を要所要所で口ずさむ。 離婚経験者で、独身。男性とのプライベートな交際も時に楽しむ。 ウォーショースキーは、持ち前の気性の激しさ、直情径行なところ、独立心の旺盛さから幾たびとなく危険な目にあうが、 凶悪犯、詐欺師あるいは男性至上主義者といった面々に結局打ち勝つといったところが読者の共感を呼んだ。 パレツキーの描く探偵小説の筋書きは、次のように典型的なスリラーの形式を踏襲している。 小説の冒頭部では、ある犯罪(しばしば、大企業に関係する。)を隠匿するために殺人事件が起きる。 その後も、殺人事件が連続して起きる。 ウォーショースキーは、殺人者とクライマックスで対峙し辛くもその魔の手から逃れる。 ストーリーの多様性に欠けるきらいもあるが、パレツキーの描く登場人物の生活や生業の描写の精緻さがこれを補っている。また、舞台であるシカゴの描き方も、スティーブンソン高速道路(英語: Stevenson Expressway)やシカゴ・カブスのシーズン中の苦戦など、その地域の風物にあふれている。 1991年、ジェフ・カニュー監督、キャスリーン・ターナー主演で映画化(邦題「私がウォシャウスキー」)。1996年にはNHKで、松坂慶子主演、丸山昇一脚本により「女にも七人の敵」の題で翻案テレビドラマ化されている。
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