The Imperial Marchとは? わかりやすく解説

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インペリアル・マーチ

(The Imperial March から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 17:27 UTC 版)

インペリアル・マーチ』、正式には『帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)』 (: The Imperial March (Darth Vader's Theme)) は、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で初めて使用された、ジョン・ウィリアムズ作曲の映画音楽の曲である。

メディア外部リンク
全曲を試聴
音楽・音声
Star Wars, Episode V "The Empire Strikes Back": The Imperial March - ジョン・ウィリアムズ指揮スカイウォーカー・シンフォニー管弦楽団の演奏、Sony Classical提供YouTubeアートトラック
The Imperial March (From "Star Wars: The Empire Strikes Back") - ジョン・ウィリアムズ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、Universal Music Group提供のYouTubeアートトラック
映像
John Williams & Vienna Philharmonic – Williams: Imperial March (from “Star Wars”) - ジョン・ウィリアムズ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、ドイツ・グラモフォン公式YouTube

概要

この曲は、ライトモティーフ(示導動機)という手法を利用して映画のいたるところで用いられ、メイン・テーマと共にスター・ウォーズシリーズを代表する音楽の1つである。銀河帝国軍やダース・ベイダーを示す主題であり『ダース・ベイダーのテーマ』として知られている。

この曲の主題は、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』や新三部作(エピソード1~3)などでも使用された。 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』ではアナキン・スカイウォーカーダース・ベイダーに変容することへの暗示、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』では共和国軍が帝国軍へつながることへの暗示、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でも帝国成立の後、複数の場面に使われている。ヨーダダース・シディアスに弟子ベイダーを信用しないよう不吉な予言をするシーンは最終的にこの予言が的中する暗示として、またサイボーグとなったベイダーが歩くシーンでは、全てを失いもはやシス卿としての人生しか残されていないベイダーの悲劇の象徴として、いずれも本来のBGMにこの主題をアレンジする形で追加されている。

フェイス・ワンダワークスが2015年に発表した、GIGAエンタメロディで15年間で最も多くダウンロードされた着信メロディを集計した「着信メロディ15年間ランキング」において9位にランクインされた[1]

日本における本曲の著名な事例

  • 「スター・ウォーズ」公開当時、映画の大ヒットによってこの曲も有名になり、SFマニア達の間では自然発生的に歌詞の無い本曲に適当な歌詞(例:「牛乳と~コッペパン~コッペパン」)を付けて口ずさむ替え歌遊びが静かに流行する。当時日本SF大会などでは大勢で歌われた事があった。中でもDAICON FILMによる(作詞は岡田斗司夫[2]赤井孝美[3]がある)「帝国は~とても~強い」で始まるものは特に有名になり、1983年の日本SF大会大阪コンベンション(DAICON4)の広報企画として参加者に配布されたカセットテープ「プログレスレポート」にも収録された[3]ほか、1980年代後半の漫画『気まぐれコンセプト』で紹介され、全国的に有名になった。
  • 1990年代後半、日本テレビの人気バラエティ・『進め!電波少年』において、プロデューサーである土屋敏男(Tプロデューサー)登場の際に本曲が用いられた。この番組ではTプロデューサーが番組に出演した芸人に強権を発動して、非常識な無理難題(現在で言うところの「無茶振り」)を強いた事から、この曲は「悪の大ボスのテーマ」として「スター・ウォーズ」を見ていない若い世代にも認知された。だが一方で『電波少年』に“悪用”されたと憤慨した「スター・ウォーズ」ファンも少なからずいた。
音楽・音声外部リンク
アレンジの例
帝国のマーチ (ダース・ベイダーのテーマ) - 栗コーダーカルテットによる演奏、massenext提供のYouTubeアートトラック
  • 2005年栗コーダーカルテットが『ウクレレ・フォース』でカバーした「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」は、通称「やる気のないダース・ベイダーのテーマ」と呼ばれ[4]、原曲の威圧的なイメージとは遠くかけ離れた笛(アンデス25)の柔らかい音感が醸しだす脱力感とミスマッチが人気を呼び、バラエティ番組等にてしばしばBGMとして用いられる。
  • フジテレビ脳内エステIQサプリでモヤッと感がピークに達すると、「ハコ投げ(箱ごと「モヤッとホール」に運び中身を全てぶちまける行為)」のテーマ曲として使用している。
  • 日本テレビロンQ!ハイランドにおいて、2007年3月4日からスタートしたプープー星人の逆襲でプープー星人達が登場する時に本曲が用いられている。後にプープー星人の他出演者への揶揄の際にも使われるようになった。
  • 芸人であり、またミュージシャンでもあるこまつは、坂本九の「上を向いて歩こう」と本曲を織り交ぜた楽曲を演奏する事で有名となった。
  • プロボクシングの東洋太平洋2階級チャンピオンだった佐々木基樹が入場曲に使用していた。

脚注


「The Imperial March」の例文・使い方・用例・文例

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