SymmetricAlgorithm.IV プロパティ
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)

public: virtual property array<unsigned char>^ IV { array<unsigned char>^ get (); void set (array<unsigned char>^ value); }
初期化ベクタ。


SymmetricAlgorithm クラスの新しいインスタンスを作成したときや、GenerateIV メソッドを手動で呼び出したときには、自動的に IV プロパティが新しい乱数値に設定されます。IV プロパティのサイズは、BlockSize プロパティと同じサイズにする必要があります。
このクラスは SymmetricAlgorithm クラスから派生しており、CBC (Cipher Block Chaining) と呼ばれるチェーン モードが使用されます。このモードでデータの暗号変換を実行するには、キーと初期化ベクタが必要になります。SymmetricAlgorithm クラスのいずれかを使用して暗号化されたデータを復号化するには、Key プロパティと IV プロパティを、暗号化に使用された値と同じ値に設定する必要があります。
共有キー k が指定された場合、初期化ベクタを使用しない単純なブロック暗号では、平文の入力ブロックを暗号化すると、暗号文でも同じ出力ブロックに出力されます。平文のストリーム内に重複するブロックがある場合、暗号文のストリーム内にも重複するブロックが生じます。未承認のユーザーが平文のブロック構造を知っている場合、その情報を利用して既知の暗号文ブロックを復号化することや、キーを復元することができます。この問題に対処するために、前のブロックの情報が次のブロックの暗号化処理に組み込まれます。つまり、同じ 2 つの平文ブロックでも、出力が異なります。この方法では前のブロックを使用して次のブロックを暗号化するため、最初のブロックのデータを暗号化するために初期化ベクタが必要になります。

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


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