StronglyTypedResourceBuilder クラス

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

StronglyTypedResourceBuilder クラス

メモ : このクラスは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

厳密に型指定されたリソースをサポートします。このクラスは継承できません。

名前空間: System.Resources.Tools
アセンブリ: System.Design (system.design.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public NotInheritable Class
 StronglyTypedResourceBuilder

Visual Basic (使用法)

静的クラスのメンバは、クラスのインスタンスなしに直接アクセスされます。

C#

public static class StronglyTypedResourceBuilder

C++

public ref class StronglyTypedResourceBuilder
 abstract sealed

J#

public final class StronglyTypedResourceBuilder

JScript

public final class StronglyTypedResourceBuilder

解説

.NET Framework Version 2.0 は、厳密に型指定されたリソースをサポートしています。厳密に型指定されたリソースのサポートは、コンパイル時の機能です。これは、静的で読み取り専用の (get) プロパティのセットを格納するクラスを作成することで、リソースへのアクセスをカプセル化しています。これにより、ResourceManager クラスの GetString メソッドと GetObject メソッドを使用せずにリソースを利用する代替手段が提供されます。

通常、リソースは、アプリケーションの内容からコードを分離します。これらのリソースを作成して利用すると、ローカライズ可能なアプリケーションを簡単に開発できます。

.NET Framework では、リソースが作成されると、通常それらは、実行時のカルチャ固有のリソースへのアクセスを提供するメソッドを格納している ResourceManager クラスを使用することで利用されます。これらの処理の詳細については、「アプリケーションのリソース」を参照してください。

厳密に型指定されたリソースのサポートは、ResourceManager クラスを使用してリソースを利用する方法に代わる手段です。StronglyTypedResourceBuilder クラスによって、基本機能 (および リソース ファイル ジェネレータ (Resgen.exe) の、対応するコマンド ライン オプション) が提供されます。Create メソッドの出力は、入力パラメータで参照されたリソースと一致する、厳密に型指定されたプロパティが含まれるクラスです。このクラスは、処理されるファイルで利用できるリソースへの、厳密に型指定された読み取り専用のアクセスを提供します。

使用例

DemoApp 名前空間にあり、DemoResources という名前で、ロゴのビットマップとアプリケーションの名前を返すプロパティを持つ、C# で作成されたクラスを生成するコード例を次に示します。このコード例では、次に示す demo.resx という名前のファイルを使用します。

<data name="Logo" type="System.Drawing.Bitmap, System.Drawing, Version=1.0.3300.0,
 Culture=neutral, PublicKeyToken=b03f5f7f11d50a3a" mimetype="application/x-microsoft.net.object.bytearray.base64">
<value>[base 64 encoded value omitted here]
</value>
</data>
<data name="MyAppTitle">
<value>Demo Application</value>
</data>

次の引数を使用して、Create メソッドを呼び出します。

StronglyTypedResourceBuilder.Create("demo.resx", "DemoResources", "DemoApp", new
 CSharpCodeProvider(), false, out errors[]) 

Create メソッドは、次のコードを生成します。

using System;
using System.IO;
using System.Resources;

namespace DemoApp
{
public class DemoResources
{
protected static ResourceManager rm = new ResourceManager(typeof(className));
public static System.Resources.ResourceManager resourceManager 
{ 
get { return rm; }
}
public static System.Drawing.Bitmap Logo
{
get { return (System.Drawing.Bitmap)rm.GetObject(“logo”); }
}
    public static string MyAppTitle
    {
      get { return rm.GetString("MyAppTitle"); }
    }
}
}

アプリケーション コードでは、次のクラスを使用できます。

this.Text = DemoResources.MyAppTitle;
System.Drawing.Bitmap bmp = DemoResources.Logo;

継承階層

System.Object
  System.Resources.Tools.StronglyTypedResourceBuilder

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
StronglyTypedResourceBuilder メンバ
System.Resources.Tools 名前空間