ボワロー&ナルスジャック(Pierre Boileau=Thomas Narcejac)
ボワローは、1906年(明39)、フランスのパリ、モンマルトルの丘で生まれた。刑余者救済の社会事業団に関係し、その経験を元に探偵小説を執筆。
1938年(昭13)に発表した「三つの消失」により冒険小説大賞受賞。
その後、ラジオ連続ドラマ「探偵は追跡中」を執筆。
ナルスジャックは、本名ピエールエロー。1908年(明41)、フランスのロシュフォールシュルメール生まれ。
1945年(昭20)、シムノンのパスティーシュ「メグレほとんど最後の事件」し、9編のパスティーシュとともに、1946年(昭21)、「Confidences dans ma nuit」として刊行。
1947年(昭22)、評論「推理小説の美学」を発表。
1948年(昭23)に発表した「死者は旅行中」で冒険小説大賞を受賞。
ナルスジャックの評論を読んだボワローは共鳴し、
1952年(昭27)、ボワロー&ナルスジャック名義で「悪魔のような女」を発表。
1954年(昭29)、「死者の中から」を発表。
1956年(昭31)に発表した「魔性の眼、眠れる森にて」によって、アメリカ探偵作家クラブ特別賞受賞。
1958年(昭33)、「技師は数字を愛しすぎた」を発表。
1959年(昭34)、「思い乱れて」を発表。
1961年(昭36)、「呪い」を発表。
1965年(昭40)、「私のすべては一人の男」を刊行。
1989年(平1)、パーキンソン病により、ボワロー死去。
1998年(平10)、ナルスジャック死去。
アルセーヌルパン名義でルブランのパスティーシュもある。
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