PM2.5とは? わかりやすく解説

PM2.5(微小粒子状物質)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:05 UTC 版)

粒子状物質」の記事における「PM2.5(微小粒子状物質)」の解説

大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径概ね2.5µm以下のもの。粒子径2.5µm50%捕集効率をもつ分粒装置透過する微粒子日本では訳語として「微小粒子状物質」の語が充てられるが、日本以外では相当する熟語はなく、専らPM2.5と呼ぶ。PM10よりも微細な汚染物質となるので、呼吸器系など健康への悪影響大きいと考えられている。また、粒子サイズ小さいので、長く大気中を浮遊していられるために、発生源から離れた場所でも汚染影響を受けるという特徴有する物の燃焼などによって直接排出されるものと、硫黄酸化物SOx)、窒素酸化物NOx)、揮発性有機化合物VOC)等のガス大気汚染物質が、主として環境大気中での化学反応により粒子化したものがある。発生源としては、ボイラー焼却炉などのばい煙発生する施設コークス炉、鉱物の堆積場等の粉じん発生する施設自動車船舶航空機等、人為起源のもの、さらには土壌海洋火山等の自然起源のものも含まれる。 PM2.5は、非常に粒子が細かいため人体内の肺胞中に入り込み炎症反応血液中に混入するなどの恐れがあるアメリカ合衆国環境保護庁は、大気汚染人体に及ぼす影響について各地行った調査報告発表している。短期曝露による急性影響長期曝露による慢性影響が、それぞれ死亡および呼吸器系疾患循環器系疾患リスクどのように関係する統計取っている。 PM2.5は、1990年代アメリカ合衆国関心高まり1997年初め環境基準設定され以降1990年代後半から採用され始め世界多く地域でPM10と伴に大気汚染指標となっている。

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