OG世界のSRX計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 23:49 UTC 版)
地球圏防衛計画の一環として連邦軍極東支部伊豆基地で進められている計画。 PT-X構想がハードおよびソフトウェア両面の整備を目的としているのに対し、SRX計画は「対異星人戦闘用人型機動兵器」の開発、すなわち性能と戦闘力の追求に主眼を置いている。本来は必ずしも特定の機体を開発することが目的ではなかったが、計画が推進されるにつれ「究極のPT」開発が目標となり、「特殊人型機動兵器とパーソナルトルーパーの特徴を兼ね備え、1機もしくは分離状態の3機で戦局を変え得る人型機動兵器」が最終的なコンセプトとして決定された。 機体サイズとしては先に完成していたグルンガストの例に倣い、合体状態では50メートル級の特機サイズに、分離状態ではPT規格に合わせて整備される施設・艦艇での運用を可能とするため、20メートル級のPTサイズとすることがそれぞれ定められた。また、合体・分離状態双方で既存の兵器を上回る高い戦闘能力が要求された。 新西暦185年6月より計画は本格的に始動する。人員面ではマオ社からPT開発部部長カーク・ハミル、テスラ・ライヒ研究所からグルンガスト開発の主幹メンバーであったロバート・H・オオミヤ博士、それ以外にも各分野からトップレベルの人材が集められてはいたが、それでもなお変形・合体を行いなおかつ各形態が高い戦闘能力を持つというコンセプトは実現の困難な目標であった。この情況に光明を与えたのが、レイカーの推薦により計画に参加したイングラム・プリスケン少佐の存在である。彼のもつEOTの技術と知識により、SRXおよび各Rシリーズは優れた戦闘力を持つ機体として開発が進められていった。 SRXには革新的な最新技術やEOTが導入されているが、特に主柱となるのが「T-LINKシステム」「トロニウム・エンジン」「ゾル・オリハルコニウム」の3つである。機体制御にT-LINKシステムを採用したのはイングラムであり、カークやロブはT-LINKシステムが未完成である点や念動力者にしか扱えない点から難色を示したものの、イングラムは半ば強引に彼らを説得し、T-LINKシステムの開発者であるケンゾウ・コバヤシ博士とその娘であるアヤ・コバヤシを計画に迎え入れた。そのためにSRX計画の機体には念動力者が必須となり、特にR-1とR-3は事実上個人の専用機となった。 DC戦争では十分なテスト期間を経ないまま戦線に投入された。SRX形態における諸問題のクリアは先送りのまま運用され、のちのL5戦役でようやく合体成功をみたものの、安定性に不安を残しており、それが問題視されてインスペクター事件まで計画凍結の憂き目にあっている。
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