PT-X構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 17:34 UTC 版)
「パーソナルトルーパー」の記事における「PT-X構想」の解説
PT-X構想とは、新西暦182年にマオ社が連邦軍に提出した、PTの今後の開発、量産プラン、戦略、戦術的運用計画を内包した次世代機動兵器構想であり、PTを連邦軍主力兵器として量産することを最終目標とする。現用の主力兵器を従来とは全く異なる形状や運用方法が求められる人型機動兵器と入れ替えるには、相応の時間が要求される。そのため段階的に目標を設定し、それら技術的、物理的、或いは政治的問題をクリアしていくことで、PTを主力兵器として連邦軍に浸透させ、量産化を実現するのがPT-X構想である。 構想初期段階で設定された大枠は、試作機を含め少数のPT生産、それらの運用部隊の設立、機体OS用モーションパターンデータの構築にあった。特にPT用に開発されたOS「TC-OS」は、複雑な戦闘状況に対応するため莫大なパターンデータの蓄積が必要不可欠であった。初期に蓄積されていたモーションパターンはマオ社技術スタッフが入力した基本動作のみで、複雑な状況に対応するには不足していた。モーションパターンデータの構築とPTの戦術理論確立を目的とする部隊として結成されたのが、連邦軍屈指のパイロット6名からなる特殊戦技教導隊であった。教導隊の技量により、マオ社スタッフの予想を越える速さでパターンデータが蓄積され、TC-OSの完成度は日増しに高まっていった。 182年末には、ゲシュペンストで問題点とされた武装と装甲防御力を強化した支援用PTシュッツバルトがロールアウト。続いて量産主力機化を視野に入れ、さらなる汎用性と攻撃力を重視したビルトシュバインが開発された。両機はコスト等の問題で量産には至らなかったが、PT-X構想は順調に進められた。この構想は後に、連邦軍ノーマン・スレイ少将によって提案された軍備計画「地球圏防衛計画」に組み込まれ、同少将が議長を務める地球圏防衛委員会管理下でPT開発が行われるようになった。
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