NTT加入電話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:47 UTC 版)
旧・庄村時代の倉敷市との合併後はまだ有線電話がほとんどで、NTTの加入電話自体が一部の会社や店舗に限られていたために、合併までは東側で隣接していた吉備町地区と共用していた市内外局番(08669-3-×××)と、続く下四桁で事足りていた。 遅くとも昭和38年(1963年)代には始まっていた、有線電話の交換局は庄農協本店の2階の一角にあり、当時の電話は黒電話ながらもダイヤルは付いておらず、代わりにその部位には丸いスピーカーが内蔵されているという、少し変わったタイプであった。また、電話機からの呼び出し音はベル音ながらも電話機本体からは一切鳴らないので、自転車のベルのような金属製のベルが大きめのスマートフォン程度の大きさの制御機箱とセットになって電話機のそばの壁などに取り付けられ、このベル音で呼び出していた。この古風な電話の受話器を挙げると女性交換手が応答し、相手方の四桁の専用番号を伝えて、手動で回線を繋いでもらっていた。この時、受話器からは呼び出し音は一切聞こえず無言状態で待ち続け、相手に繋がると交換手が『どうぞ、お話下さい。』と声をかけてすぐ相手との会話が始まった。当時はまだ庄新町地区は存在しない九地区のみに併せて、一地区毎に1~9までの千の位を付与して下三桁が、実質的には個別の番号となっていた。この方式は、ある意味では現在の郵便番号による地区割り(#郵便番号参照)と、有線電話の区域番号は全く異なるも割り振りの考え方としては同じであった。 合併直後は(0864-62-×××)となり、続く下四桁は便宜上の処置として吉備局時代に使っていた、下四桁が割り当てられた。ただし、当時の市内局番( 62局、※現在の462局に相当する)はすでに中庄地区で割り当てられていたので、既存の番号と被った場合はやむなく別の番号となった。その後、昭和40年の末期までには有線電話は全廃され、NTTの加入電話へ全面的に移行し、目覚ましい人口増加により、(463局)→(464局)→(461局)へと市内局番は増加していった。ただし、現在のように固定電話を解約、または最初から携帯電話を所有というスタイルも定着してきているために、最新で割り当てられている(461局)の加入者はごく少数である。
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