NEAC-2201シリーズとは? わかりやすく解説

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NEAC-2201 シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 00:32 UTC 版)

NEAC」の記事における「NEAC-2201 シリーズ」の解説

NEAC-2201は、1957年完成した通産省工業技術院電気試験所ETL Mark IV設計受け継ぎ日本電気通信機器培ったトランジスタ技術生かして開発された。このシステム日本電子工業振興協会計算センター設置され利用された。また、1959年パリ開催されコンピュータ展示会にも出品されたが、実働しているトランジスタ使用したコンピュータは2201だけであったという。 さらに本格的な商用コンピュータ製品化するべくNEAC-2203開発1958年開始され翌年5月1号機電子工業振興協会に、8月2号機東京電力納入された。2203はその後30台が出荷された。 2201の開発並行して山一證券から窓口業務機械化相談を受け、オンラインリアルタイムコンピュータ NEAC-2202開発1958年開始された。これを発展させたNEAC-2204証券会社などに納入された。 また、1958年NEAC-2203利用した近畿日本鉄道座席予約システム開発開始され1960年4月稼動開始した20ヶ所の窓口からの照会/発券/払戻を3秒で行うものである。ただし、このシステム固定配線であってプログラマブルではなく拡張性がなかった。そのため、後の日本航空向けのシステム汎用コンピュータ NEAC-2230利用したものとなった。 以下、トランジスタ利用した初期のコンピュータ仕様の概略列挙するNEAC-2201 (1958年) BCD10を1ワードとする固定小数点式。メモリ磁気ドラムメモリ1Kワードトランジスタ600使用NEAC-2202 (1959年) BCD8を1ワードとする固定小数点式。プログラムプラグボードよるもので、厳密にプログラム内蔵式ではない。マルチタスク機能(時分割多重方式)を導入NEAC-2203 (1959年) BCD12を1ワードとする固定/浮動小数点式。メモリ磁気コアメモリ240ワード磁気ドラムメモリ2Kワードトランジスタ2600使用NEAC-2204 (1961年) BCD12+符号(1ビット)を1ワードとする固定小数点式。メモリ磁気コア200ワード磁気ドラム3000ワードNEAC-2205 (1961年) NEAC-2203を基に小型化低廉化図ったメモリ磁気ドラム3000ワードこの後継機が1962年完成したNEAC-2101で、これがミニコンピュータ開発繋がってゆく。 NEAC-2206 (1962年) 当時国内で最大大型機(記憶容量1万語」)。NEAC-2203後継機として開発され1962年2月27日発表3月1号機北海道大学納入された。 NEAC-2230 (1962年) 中型機NEAC-2203後継機で、NEAC-2206開発され技術採用しながらNEAC-2203命令コード踏襲している。メモリ2400ワード磁気コアメモリで、10000ワード磁気ドラム最大3台まで接続できる

※この「NEAC-2201 シリーズ」の解説は、「NEAC」の解説の一部です。
「NEAC-2201 シリーズ」を含む「NEAC」の記事については、「NEAC」の概要を参照ください。

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