スコットランド音楽
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 21:55 UTC 版)
スコットランド音楽(スコットランドおんがく)とは、グレートブリテン島北部のスコットランド本国の音楽を指す。地理的にはシェトランドもスコットランドに属するが歴史が違うので音楽も異なる。スコットランドを代表する伝統歌謡オールド・ラング・サイン(蛍の光)はブリテン島にとどまらず世界で広く愛唱されている。スコットランドは、ハイランド、ローランド、北東部とそれぞれに地域の特徴があり、音楽もそれぞれに異なる。
スコットランド音楽の伝統的な楽器はバグパイプとハープとフィドルである。バグパイプは古くから戦闘用としてマーチを演奏してきた。スコットランドで用いられているのはグレート・ハイランド・バグパイプである。ハープは一時期伝統的な奏法が途絶えてしまった。フィドルはバイオリンがやって来て以来、スコットランドで最も愛された楽器である。
歴史
スコットランドのハイランドはゲール語を話す地域でバグパイプの曲を伝えるのはこの地である。ローランドはイギリス系が多く住み貴族も住んでいた。ローランドの貴族は18世紀にフィドラーを庇護し、舞踏会や歌などに重用した。北東部は20世紀にスコットランドを代表する偉大なフィドラー、ジェームズ・スコットスキナーを輩出し、高度なテクニックを用いるスコティッシュ・クラシック・バイオリンを確立した。スコットスキナーのフィドルはアイルランドのフィドラーたちに大きな影響を与えた。
例年1-2月にグラスゴーにて開かれるCeltic Connectionsがスコットランドにおいて最も大きなスコットランド音楽のイベントとなっている。
1960年代には、ユワン・マッコールがイギリスにおけるスコットランド・フォーク音楽のリーダー的存在だった[1]。バート・ヤンシュやデイヴィー・グレアムは、バロック・フォークと称されたフィンガー・ピッキング・スタイルで知られた。またドノヴァン[2]やインクレディブル・ストリング・バンド[3]のフォークは、サイケデリック・フォークと呼ばれた[4]。グレートハイランドバグパイプはBbよりもやや高めのピッチにチューニングされたA管が用いられることが多いが、これらの小音量のバグパイプは、同じ運指でありながらA=440HzでチューニングされたA管またはD管が多い。
ロックでは、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドやナザレス、アベレイジ・ホワイト・バンド[5]が知られている。アベレイジ・ホワイト・バンドはロックというよりも、ファンク、AORバンドと呼んだ方が適当とも言える。
音楽ジャンル
代表的な曲
- オールド・ラング・サイン - 『蛍の光』はスコットランドのフィドラーで国民的詩人であるロバート・バーンズによって作詞された。
- 勇敢なるスコットランド
- スコットランドの花 - The CorriesのRoy Williamson作
主なミュージシャン
- ドノヴァン
- アヴェレイジ・ホワイト・バンド
- インクレディブル・ストリング・バンド
- アレックス・ハーヴェイ・バンド
- ナザレス
- Battlefield Band
- Phil Beer
- Treacherous Orchestra
- Dougie MacLean
- ゴードン・ダンカン
- Trip nostalgie
- The Sidh
脚注
- ^ S. Broughton, M. Ellingham and R. Trillo, eds, World Music: Africa, Europe and the Middle East (London: Rough Guides, 1999), ISBN 1-85828-635-2, pp. 261–3
- ^ ビートルズのインド旅行にミア・ファーローやマイク・ラヴとともに同行した
- ^ ヒッピー・バンドとして有名である
- ^ B. Sweers, Electric Folk: The Changing Face of English Traditional Music (Oxford: Oxford University Press, 2005), ISBN 978-0-19-517478-6, pp. 31–8
- ^ 「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」「カット・ザ・ケイク」は全米チャートでもヒットした
関連項目
「Music of Scotland」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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