MJ-12文書公表(1987年)
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「MJ-12」の記事における「MJ-12文書公表(1987年)」の解説
アメリカのTVプロデューサーのもとに、謎の人物からMJ-12に関する資料が届けられた。資料は、1952年に作成されたもののコピーであり、当時の次期大統領アイゼンハワーに対して、MJ-12計画を説明するために作成された文書という内容であった。その概要は、1947年にロズウェルでUFOの墜落事件があり、4体の宇宙人の死体が回収された。その宇宙人は地球人とは全く異なるものであった。そしてこの問題に対処するため、トルーマン大統領はMJ-12委員会を設置した。 1950年にはメキシコ国境近くでもUFO墜落事件があった。これらの事実は極秘にされなければならない、という内容であった。 ただしこの文書の大統領のサインは、別の公文書からコピーしたものであることが分かっており、文書自体の信憑性についても公表直後から疑問が呈されていた(書式の体裁の細部がずさんである、あり得ない大統領命令通し番号が振られている。トルーマン大統領の署名の入った文書のはずなのに、15年後に発売されたコロナ社製のタイプライターが使われている。文章中で宇宙人のことを"Extra Terrestrial"、マスコミのことを "media" と呼んでいるが、これは 1960 年代に一般的に使われるようになった言葉で、1950 年代には"Alien"、"press" が一般的であった。また、"impacted" という言葉が文章中に使われているが、当時はこのような動詞は存在しなかった)。そのため、この文書が後の時代に偽造されたことは明確であり、トルーマン大統領によるMJ12の設置命令の信憑性自体も疑われることになった。また、アメリカ国立公文書記録管理局で発見された「カトラー文書」(アイゼンハワー大統領の補佐官ロバート・カトラーによるメモ)も同様の矛盾から、誰かが国立公文書記録管理局に紛れ込ませた偽造文書である可能性が高いとされる。 当時、「MJ-12」文書を否定し、「マジョリティー12」を支持するグループも現れた。
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