K-RE101/RC301系
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「日野・ブルーリボン」の記事における「K-RE101/RC301系」の解説
1979年に昭和54年排出ガス規制に適合してK-RE/RC系となった。ボディも一新され、前扉を拡幅して乗降性を改善し、前面方向幕の大型化に対応するなど、より快適で乗りやすい路線バス車両を目指した。また、この後のモデルチェンジは現在に至るまでディーゼル排ガス規制への対応が続くことになる。 「自動車排出ガス規制#ディーゼル車の長短期規制」も参照 排ガス規制対応と同時にエンジンの出力アップが行われ、K-RE101系はEB400型 (190ps) 、K-RC301系は直噴式ER200型 (225ps) に変更された。路線バスでも冷房車の普及に即して高出力化が求められ、従来のサブエンジン式から直結冷房(エンジンに冷房の動力を送るためのコンプレッサーを設置する方式)搭載を考慮したものであった。このためRC系は従来の観光向けから路線型RE系の高出力版という位置付けが強くなり、RE系とRC系で仕様が重複することとなった。 モデルチェンジにより、4速仕様または5速仕様の選択は残ったものの、先代モデルとは異なり運転操作でダブルクラッチの必要はなくなり、運転席周りも長方形一つを基本としたデザインに変更された。 ホイールベースはRE101・RC381 (4.8m)、RE121・RC301 (5.2m)、RE141・RC321 (5.67m) の3種類が用意され、エアサス車には型式末尾に従来と同様にPが付く。ホイールベース4.8mのRC系は当初設定されておらず1978年に追加された(エアサス車は型式認定を取得せず1982年まで改造扱いとなり、RE101P改型もしくはRC381改型となった。実質的にはRC381P型)。全長11m級の長尺車のRE141・RC321 (P) の納入先はこの頃から大都市圏に代わり、ニュータウン輸送や北海道の事業者が主力となり、特に北海道中央バス、旭川電気軌道などに多く納入された。 車体は純正の日野車体製以外に、富士と西工が存在した。富士は3Eと5Eでの架装例(北海道中央バス、東武鉄道、小湊鉄道、富山地方鉄道、遠州鉄道、京都バス等)がある。西工ではモノコックの53MCでの架装例以外に、末期にはスケルトンボディの58MCでの架装例がわずかに存在する。 1982年に本格的なスケルトンボディのRT/RU22系が登場した後も、RE/RC系はモノコックボディのまま並行して製造販売されていたが、RE/RC系と同じくリアアンダーフロアエンジン方式でスケルトンボディのHT/HU22系の登場により、1984年に製造を終了した。 RE101(日野車体)琉球バス RE101(日野車体)東陽バス RE121(日野車体)日ノ丸自動車 RE121P改(日野車体)東陽バス RC321P(日野車体、観光用からの改造車)九州産業交通 RE121(富士重3E)日ノ丸自動車 RE121(西工42MC)西日本鉄道 RC301P(西工42MC観光タイプ)堀川バス K-RC321 JRバス関東 K-RC381 伊豆箱根鉄道 K-RC701P 草軽交通RV系に準じた観光バス用ボディを架装したRC7系 K-RC301(西工53MC) 長崎県交通局 K-RC301P(西工53MC・観光バス用ボディ)堀川バス
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