JASRACとの戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:16 UTC 版)
「ファンキー末吉」の記事における「JASRACとの戦い」の解説
2009年5月に「Live Bar X.Y.Z.→A」を開店させてからしばらくして日本音楽著作権協会 (JASRAC) から著作権料の支払いを求める手紙が届いたが、手紙の内容を見た末吉が料金徴収法に対し不可解だと激怒した。 末吉曰く「これではヤクザのみかじめと同じである。ちゃんと著作権者に分配しろよ!!」と憤っており、弁護士にも相談、JASRACと長期間に渡る交渉を行う事を決意した。具体的には、自らのバンドであるX.Y.Z.→Aに関するJASRACからの分配額のうち、ライブハウスの演奏・カラオケなど「社交場」カテゴリーの分配額がゼロであることに対し「X.Y.Z.→Aはこの10年で300本ぐらいライブをしているのに、印税が全くないのはおかしい」と疑問を持ったことが発端であるとしている。 2009年11月にサイゾーで取り上げられたことがmixi等で話題になったことで末吉はネットユーザーの間で時の人となったが、末吉自身は話が大きくなっていることに困惑している事をブログで告白しており、「別に喧嘩を売ってるわけではない」とのこと。 2010年6月の日刊サイゾーでのインタビューでは、自らも『Runner』の作曲者として印税支払いを受け、同曲の遠藤真志によるカバーバージョンがダイハツ・ムーヴカスタムのCMに使用された際には「トータルで八王子に家が買えるぐらい」の印税を得るなど、JASRACから相応の恩恵も受けていることを明らかにしつつ、今後JASRACの分配額決定方法について公開の話で第三者も交えた議論を行い「時代に合った新たな徴収方法」を模索することが必要だとの見解を示した。 2012年2月13日、JASRACからファンキー末吉(他)に対して調停が申し立てられた。 2013年4月15日、JASRACはこの調停を一方的に不成立とした。 同年10月31日、JASRACはプレスリリース「ライブハウスの経営者に対し著作権侵害行為の差止めと損害賠償を請求」を公開した。 同年年11月21日、JASRACはファンキー末吉に対して「著作権侵害差止等請求事件」という訴訟を起こした。 同年12月14日、ファンキー末吉に対するJASRACの訴訟はスラップではないか?との立場から、ファンキー末吉 支援者の会が立ち上がった。 2017年5月31日、Live Bar X.Y.Z.→A閉店。 同年7月11日、最高裁判所はファンキー末吉の上告棄却及び上告受理申立て不受理の各決定下し、JASRAC側の主張が概ね通った形で知財高裁判決が確定。翌12日、ファンキー末吉は一連の流れを赤裸々に記す著書を出版する旨を示し、クラウドファンディングを発足。 同年8月18日、文化庁に調査と改善命令を求める上申書を提出し、記者会見を行った。同年9月4日、JASRACは見解を提示。 2018年2月17日、『日本の音楽が危ない〜JASRACとの死闘2899日〜』出版。
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