ICS クリアテキスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 01:53 UTC 版)
「テン・コード」の記事における「ICS クリアテキスト」の解説
1980年、「National Incident Management System(インシデント・コマンド・システム)」はICSクリアテキストガイドを公布し、この中でテン・コードを置き換える試みを行っている。 1990年に再公布された「Montana Mutual Aid and Common Frequencies」の中にそのコードワード一覧が記載されている。 ICSクリアテキストガイド手順語句意味Unreadable 不読。受信信号が明確でない場合に利用する。語句の後にその理由を追加する。(信号が弱い、ノイズが酷いなど) Loud and Clear 明瞭。受信信号が強い、音声が明瞭明確に聞こえる状態。 Stop Transmitting 送信停止。(信号が弱い、混信など) Copy, Copies コピー。受信したメッセージ内容を理解した行動に移る。携帯通信機も同様。 Affirmative はい。イエス。 Negative いいえ。ノー。 Respond, Responding 応答願う。派遣中などに利用される。Respondingは受信者が他の隊員が既に対応中という意味で使用される。 Enroute 移動中。警官などが通報地点に移動中に利用し現在地、方角など付け加えられる。エンルートはRespond(応答願う)では無い。 In-quarters, with Station Name or Number 近辺に部隊が居る場合にその名前や番号が示される。 Uncovered 応援なし。付近で稼働中の警官や人員が居ないため応援できない状態。 Out-Of-Service 休止中。何かしらの問題や休憩など一時的に稼働できない状態。稼働可能になれば Back in Service Available(戻りました利用可能)などと返信する。 In-Service 稼働中。任務や作業に従事している状態。指令に答えられる状態ではない。 Repeat 繰り返し。送信内容の再送信。 Weather 天候に関する情報 Return to 戻れ。特定の場所や署などに戻れ、対応可能な者を他に派遣する場合にも利用される。 What is your Location? 現在地。 Call ____ by Phone 〇〇まで電話されたし。 Disregard Last Message 無視。最後に送信した内容は無視せよという意味。 Stand-By 待機。 Vehicle Registration Check 車両登録情報の確認。 Is ____ Available for a Phone Call? 電話応対は可能か? At Scene 現着。警官や部隊、人員などが現地に到着した到着連絡。 Available at Residence 周辺の住居に利用可能な人員や警官がおり、電話のみでの対応が可能。 Can Handle 対応可能か。内容や規模に応じ派遣した人員や機材で対応可能か否か。 Burning Operations 火災対応。 Report on Conditions 状況報告。 Fire under Control 火災制御中。派遣された人員や機材などで制御されている状態。拡大や延焼が抑えられている状態。 Emergency Traffic Only 緊急事態に関する者のみ通信可能。その緊急事案に対応可能な者、状況報告の送信は可能。それ以外の送信は制限され、誰かしら現着するか解除指示がでるまで制限される。 Emergency Traffic 緊急。緊急通信者にその周波数帯での指揮権が与えられ、他は静寂を求められる。指令室から解除がでるまで有効。 Resume Normal Traffic 通常の状態に戻る。緊急使用が無くなり再び一般開放された状態に戻る場合。
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