ICRP Publication 60(1990年勧告)
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「国際放射線防護委員会」の記事における「ICRP Publication 60(1990年勧告)」の解説
1990年勧告では1977年勧告と比較して、被爆者に対する追跡調査が進展したことや線量評価手法を1965年暫定線量推定方式(T65D)から1986年線量推定方式(DS86)に更新したことにより発癌リスクの評価精度が向上した。 1990年勧告では、臓器平均吸収線量に放射線加重係数を掛けたものを等価線量と定義した。1990年勧告では、致死癌の発生確率および寿命損失、非致死癌の発生確率および重篤度、遺伝影響の発生確率および重篤度を総合して評価したデトリメントに基づいて組織加重係数を決定した。等価線量に組織加重係数を掛けた値の総和量を実効線量と定義した。 1977年勧告では放射線源が制御された状況のみを対象としていたが、1990年勧告では原子力事故後の措置や屋内ラドンに対する措置のような制御されていない線源による被曝を低減するための介入に関する基準も設けられた。また、被曝を増加させる行為に対する防護計画を立案する際には、故障や事故による潜在被曝リスクも考慮すべきとされたが、その具体的な方法は示されていない。
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