ICRF1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 17:59 UTC 版)
ICRF1は、212個の銀河外の電波源(主としてクエーサー)の測位位置によって定義される。一般相対性理論によれば、重力体の周りに真の慣性系は存在しないが、ICRFを定義するために使用された銀河系外の電波源が遠く離れているため、測定可能な角運動を全く示さないので、ICRFは重要である。ICRFのノイズフロアは約250マイクロ秒(µas)、軸安定性は約20µasである。これは、それ以前の第5基本星表(FK5)よりもある程度向上している。 また、ICRFには、396個の追加の定義外の電波源が参照用に含まれている。これらの電波源の位置は、星表の後の拡張で調整されている。 位置天文学では、"reference frame"は"reference system"の物理的な実現であり、つまり参照系はデータポイントの報告された座標である。ICRFはICRSの実現であり、第5基本星表(FK5)のJ2000.0系の方向性と、後者の(より低い)精度に一致する。
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