コードワード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 14:58 UTC 版)
PDF417 は929進法のエンコードを使用しており、各コードワードは0から928の数字を表している。コードワードは、暗い領域=バーと明るい領域=空白のパターンで表される。これらの各パターンは、4つのバーと4つの空白で成り立っている(名前に4が入っている由来)。 合計の幅は、最も狭い垂直バーの幅の17倍となる(名前に17が入っている由来)。 各パターンはバーで始まり、空白で終わる。 行の高さは少なくとも最小幅の3倍でなければならない。Y ≥ 3 X. 各コードワードを表すために3つの異なるバー=空白パターンが使用される。 これらのパターンは、クラスタと呼ばれる3つのグループに分類される。 クラスタは、0、3、6にラベル付けされている。複数のクラスタでは、バー=空白パターンは使用されない。シンボルの行は3つのクラスタを循環する形で、行1はクラスタ0からのパターンを、行2はクラスタ3を、行3はクラスタ6を使用し、行4は再びクラスタ0を使用する。 下の数式によって、どのクラスタであるかが決定される。 K = b 1 − b 2 + b 3 − b 4 + 9 ( mod 9 ) {\displaystyle K=b_{1}-b_{2}+b_{3}-b_{4}+9\,\,{\pmod {9}}} ここでK はクラスタ番号であり、bi はシンボル記号(Xユニット内)のi番目の黒いバーの幅を表す。あるいは、この式。 K = E 1 − E 2 + E 5 − E 6 + 9 ( mod 9 ) {\displaystyle K=E_{1}-E_{2}+E_{5}-E_{6}+9\,\,{\pmod {9}}} ここで、Ei はi 番目のエッジ(端)から次の同じエッジまでの距離。奇数インデックスは、バーの最前エッジから次のバーの最前エッジまで。 偶数インデックスも、また最後部エッジに対する同様のものである。 3つあるクラスタの目的の1つは、コードワードがどの行(mod 3)にあるかを決定するためである。クラスタは、水平から歪んでいる(斜め方向に向かう)かもしれない1本のスキャン線を使用してのシンボル部分読み取りを許可する。 たとえば、スキャンが先頭行の行6で開始して行10で終了することがある。スキャン開始時に、スキャナは特定の開始パターンを見て、次にクラスタ6内のシンボルを見る。歪んだスキャンが行6と7に跨っている時、スキャナはノイズを検出する。スキャンが行7にあるとき、スキャナはクラスタ0内のシンボルを見る。結果、スキャナは歪みの方向を判別する。スキャナが右に達すると、それは行10にあるので、クラスタ0のパターンを見る。スキャナはまた一定の停止パターンも見ている。
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