ベースリンクコードワード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 16:01 UTC 版)
「オートネゴシエーション」の記事における「ベースリンクコードワード」の解説
各ファストリンクパルスバーストは、リンクコードワードと呼ばれる16ビットのワードを送信する。最初のワードをベースリンクコードワード(base link code word)と言い、次のように使用される。 0–4: セレクタフィールド: IEEE 802.3とIEEE 802.9のどちらの規格を使用しているか示す。 5–12: 技術的能力フィールド: 100BASE-Tと10BASE-Tにおいて利用可能な動作モードを示すビット列(内容は後述)。 13: 遠隔故障: 装置がリンク故障を検出しているときに1に設定される。 14: 確認応答: 相手側からベースリンクコードワードを正しく受信したことを示すために、1に設定する。同一のベースコードワードを最低3回受信したことによって正しく受信したと判定される。 15: ネクストページ: このビットは、ベースリンクコードワードの後に他のリンクコードワードを送信するときに使用される。 技術的能力フィールド(technology ability field)は8ビットで構成されている。IEEE 802.3では、次のように定義されている。 ビット0: 装置が10BASE-Tに対応している ビット1: 装置が10BASE-T 全二重に対応している ビット2: 装置が100BASE-TXに対応している ビット3: 装置が100BASE-TX 全二重に対応している ビット4: 装置が100BASE-T4に対応している ビット5: ポーズ ビット6: 全二重の非対称休止 ビット7: 予約 確認応答ビットは、相手のベースコードワードを正しく受信したことを知らせるために使用される。これは、同一のベースコードワードを最低3回受信したことに対応する。同一のベースコードワードを3回受信すると、装置は以降6回目から8回目まで、確認応答ビットを1に設定してリンクコードワードを送信する。 リンクコードワードはページ(page)とも呼ばれる。従って、ベースリンクコードワードはベースページとも呼ばれる。ベースページのネクストページビットは、装置が他のページを送信しようとしているときに1に設定される。これを使用して他の機能を通知することができる。この追加ページは、両方の装置がネクストページビットを1に設定してベースページを送信した場合にのみ送信される。追加ページもまたリンクコードワードとしてエンコードされる(17クロックパルスで最大16ビットパルスを使用)。
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