ほかのシンボルとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 14:58 UTC 版)
「PDF417」の記事における「ほかのシンボルとの比較」の解説
PDF417はスタック式(多段重ねの)バーコードであり、単純な線形スキャナをシンボル上で操作することで読み取り可能である。それらの線形スキャナでは、開始と停止のコード文字を含む左右の列が必要となる。加えて、そのスキャナはどの行がスキャンされているかを知る必要があるため、シンボルの各行も行番号をエンコードする必要がある。さらに、線形スキャン読み取り機は単一行だけをスキャンするとは限らない。大概は1つの行を読み取り始めるが、隣接を超えて次なる行と交差して読み取り続けることもありうる。これら交差の影響を最小限に抑えるため、PDF417モジュールは一般的に高さが幅の3倍という、背高で幅狭いものになっている。また、各コードワードは、越境が発生したときにそれを検出できるよう、どの行に属するのかを明示しなければならない。コードワードはまた、デルタデコード可能なようにも設計されているので、いくつかのコードワードは冗長である。各PDFデータコードワードは約10ビットの情報(log2(900) ≈ 9.8)を表すが、印刷されたコードワードは17モジュール幅である。高さ3モジュールを含めて、PDF417コードワードは10ビットを表現するため51正方形モジュールの形をとる。その領域は、開始、停止、行、フォーマット、誤り検出訂正(ECC)情報といった他のオーバーヘッドを含まない。 DataMatrixやQRコードなど他の二次元コードは、未調整な線形スキャンの代わりにイメージセンサでデコードされる。これらのコードは未だに認識と照準のパターンが必要だが、顕著である必要はない。8ビットのコード文字は8正方形モジュールの形をとる(認識、整列、フォーマット、およびECC情報を無視する)。 実際には、PDF417シンボルはDataMatrixまたはQRコードの約4倍の領域を占める。
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