Gunshipとは? わかりやすく解説

ガンシップ【gunship】

読み方:がんしっぷ

攻撃用武装ヘリコプター


【ガンシップ】(がんしっぷ)

Gun ship.

直訳すれば「砲艦」であるが、航空機を「船」に例え航空兵器を指す場合もある。

原義

一般的な定義としては、艦載砲攻撃を行う事のみを目的とする艦艇である「砲艦」のことを指す。
基本的な運用法は、船舶通航可能な河川特定の海域駐留し臨検警備哨戒を行う事である。
一般戦闘艦艇比べて小型喫水浅く作られるのが特徴

地上掃射用攻撃機

主に爆撃機輸送機を大改造して作られる機関砲主武装とする攻撃機
現在はアメリカ空軍C-130ベースとしたAC-130保有運用している他、小型機ベースにした機体少数他国運用されている。

多大なペイロード活かしミニガンバルカン砲などの重火器豊富な弾薬搭載する
なお、機長コックピット左側に座る関係上、武装全て視認しやすい左側装備される
チャフ・フレア・ディスペンサーECMなどの防御装備加えてバイタルパート装甲施され生存性も高い。
しかし、それでも戦闘機交戦すればまず死を免れ得ない鈍重な機体であり、航空優勢下での夜間攻撃主たる用途となる。

主な機種(カッコ内はベースになった機体)

IMG_1118.jpg
Photo:MASDF

(AC-47ミニガンを2門搭載したガンシップ機)

攻撃ヘリコプター

攻撃ヘリコプター全体を指す場合もあるが、特に黎明期鈍重な欠陥品を指す事が多い。

1960年代のガンシップは既存ヘリコプター武装据え付けただけのものだった
過積載のため機動力激減した上、小銃弾撃墜されかねないほど脆弱でもあった。

典型的な機体輸送ヘリコプター改装し機関銃ロケット弾擲弾発射器などを複数搭載したもの。
また、近年では対空火器への応戦のために固定武装搭載した輸送ヘリコプターを指す事もある。

IMG_4063.jpg
Photo:MASDF

(M60機関銃搭載したUH-1)


ガンシップ

(Gunship から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 08:25 UTC 版)

ガンシップ英語:gunship)は、アメリカ空軍ベトナム戦争中に南ベトナム解放民族戦線への対抗策の一環として、歩兵など非装甲目標への襲撃を目的として輸送機の機体を流用して開発した局地制圧用攻撃機対空砲火で反撃されるおそれのない地上目標と相性がよく、巨大なCOIN機のように運用される。


注釈

  1. ^ 左旋回で攻撃するのは、ガンシップの母体として多用されるアメリカ製大型輸送機が「左ハンドル」仕様で、操縦を担当する機長席が左側にあり、目標を直接視認しやすいからである
  2. ^ "F"の制式記号は戦闘機を意味する
  3. ^ 英語版wikiでは1993年まで現役であったと記されている。

出典

  1. ^ Conboy, FANK: A History of the Cambodian Armed Forces, 1970-1975 (2011), p. 223.
  2. ^ 西村直紀(撮影: 王清正)「台湾空軍C-119の歴史が閉じた日」『航空ファン』第47巻、第4号、文林堂、28-29頁、1998年4月。doi:10.11501/3289949 
  3. ^ 『世界の傑作機 No.45 OV-10ブロンコ』文林堂、1994年3月、61頁。ISBN 4893190423 


「ガンシップ」の続きの解説一覧

「Gun ship」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Gunship」の関連用語

Gunshipのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Gunshipのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガンシップ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS