GTP 時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 06:38 UTC 版)
「IMSA GT選手権」の記事における「GTP 時代」の解説
1981年、GTPカー(グランドツーリングプロトタイプ)がチャンピオンシップに登場し、これは1982年から世界耐久選手権に導入される新しいFIA グループCカーに似ていた。だが2つのカテゴリーの主な違いは、燃料使用総量が規制されたグループCと異なり、GTPは燃費について規制が無かったことである。デレック・ベルは「レースファンはエコランを見に来ているのではない」と強調した。ブライアン・レッドマンはGTPマシン、ローラ・T600(英語版)・シボレーをドライブしGTPカーで初優勝した。1982年にGTXに代わりGTPクラスが創設され、マーチもプロトタイプカー、マーチ・83Gを製作し、アル・ホルバートがシボレーエンジンで1983年GTPチャンピオンを獲得し、シーズン後にポルシェエンジンに変更した。翌年はランディ・ラニアーはシボレーエンジンでチャンピオンになった。1984年に、85年から87年までシリーズを支配したポルシェ・962も発表された。その後、日産が1988年にドライバーズタイトルを獲得し、翌年から1991年まで、ジャガー、ポルシェ、トヨタからの追撃をかわし、日産がシリーズを両部門とも制覇する。トヨタは、GTP時代の終盤に最速だった。ダン・ガーニーのオール・アメリカン・レーサーズが走らせたトヨタ・イーグルMkⅢは、1992年にダブルタイトルを獲得、1993年にはデイトナ含め出場したレース全勝でタイトルを連覇した。 GTPクラスには、URD、スパイス・エンジニアリング(英語版)、イントレピッド 、ゲブハートなど、多くのメーカーが参戦していた。1992年からはGTOクラスからステップアップした、北米マツダがRX-792Pで参戦した。 GTP ライトと呼ばれる軽量、低出力(排気量3L以下のNAエンジン)のプロトタイプカテゴリが1985年に導入された。アルゴレーシングカー が初代「ライト」チャンピオンで、スパイス・エンジニアリング(英語版)がそれに続いた。他のよく知られているチームは、ティガ、ロイヤル、アルバ、ファブカー、クッズがあった。NSXのエンジンを搭載した、アキュラ・スパイス SE90CLが1991年より3年間、GTP ライトクラスに参戦。ドライバーズ、マニュファクチャラーズの両タイトルを3年連続で獲得した。 1986年シーズンから、GTPカテゴリには独自のデカールがあった。これはIMSA GTのサイドデカールに似ており、カテゴリを示すためにPが追加されている。キャメルライトの車も同じデカールを使用していた。
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