GダライアスVer.2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 01:30 UTC 版)
「Gダライアス」の記事における「GダライアスVer.2」の解説
Gダライアスのアッパーバージョンといえる作品で、ゲーム全体の高難易度化やボス戦のゲームスピードの上昇などを主な特徴とする。以下に主な変更点を挙げる。 標準のクレジット設定が2コイン1クレジットから1コイン1クレジットに変更された。 「初心者モード」の追加。3ゾーンクリアで終了。スタートするゾーンをα・β・γ・δ・ε・ζのいずれかから選択可能に。β以降を選択するとある程度自機がパワーアップされた状態でスタート出来る。ミス後、次の自機はザコ敵をキャプチャーした状態で復帰する。 ショットのフルオート連射ボタンが標準装備された。それにより、Ver.2は通常3ボタンでプレイとなる。 キャプチャーに関しては、キャプチャーした敵機の耐久力が低下し、またキャプチャーボム発動直後の自機の無敵時間が廃止された。 自機のバリアはアーム・スーパーの段階では障害物や体当りへの耐久力がない。ハイパーで1回だけ耐えられるようになる。 オリジナル版では中ボスが配置されていないルートがあったが、本作では全ルートに中ボスが配置された。 ボス戦前のデモ画面、およびエンディングのスキップがスタートボタン以外のボタンでも出来る。 ゾーンボス戦にタイマーが設定。通常ボス180秒、最終ボス420秒。ボス撃破時の残り秒数×10000点がボーナス得点になる。タイマーが0になった場合でも、特にペナルティはない。 オリジナル版ではスコアランキングが全ゾーンのオールオーバー集計だったのに対し、Ver.2では各最終ゾーン毎の集計になった。 このような苛烈な高難易度化に至った背景に、ゲームのプレイ料金の問題があった。当時ゲームセンターにおいてはビデオゲームの占める割合が縮小される一方であり、それを食い止めるために本作でプレイ料金の値上げに踏み切った。しかしそれがプレイヤーに受け入れられなかったために、100円という料金にあわせたプレイ時間を想定した難易度に改定を行った。これは純粋に1ゲームあたりのプレイ時間を半分にさせるための調整であり、初心者モードの設置は初めからこの難易度に一般プレイヤーが付いてこられないことを確信した上での設定であることを物語っている。 なお、この試みは営業面で失敗し、そのためタイトーはビデオゲーム自体のリリース点数をこれ以降極端に減少させることとなった。このため、2010年7月に『ダライアスバースト アナザークロニクル』の発売決定が発表されるまでの13年に渡り、本作がアーケードのダライアスシリーズ最終作となっていた。 なお、本作のスタッフはVer.2のデバッグが完全に完了してない形でリリースされたことが遠因で、後に独立してグレフを設立した。
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