Final Cut Pro X
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「Final Cut Pro」の記事における「Final Cut Pro X」の解説
2011年6月、AppleはFinal Cut Proの新しいバージョンである"Final Cut Pro X"(FCP X) 10.0をリリース。内部構造が根本的に刷新されたほか、ツールとしての挙動・用語の概念・UIデザイン等が大幅に変更された上に多数の機能が削減された為、混乱を起こし批判を浴びた。しかし、無料アップデートを繰り返して改良と機能追加を進め、2017年4月の時点でユーザー数が200万を超える人気ソフトとなっている。 Final Cut Pro XはGrand Central DispatchとOpenCLをサポートをしている64bitアプリケーションである。これらの機能が追加されたことにより、並列処理及びバックグラウンドでレンダリングを行うことが出来るようになった。 RED ONEなどの4Kの解像度にも対応し、クリップの管理ではクローズアップ、ワイドショットなど自動的にショットによってグループ分けされる機能を持っている。レンズフレア、手ぶれ補正、ローリングシャッター補正、カラーバランス(色補正)等の映像修正も簡単に行うことが出来るようになった。 Final Cut Pro Xは2011年6月21日からMac App Storeでダウンロード可能になった。初期価格は35,000円で、後に26,000円となった。2016年12月現在、34,800円である。発売開始当初、App Storeサポートセンターによると、利用規約に記述されている「(i) お客様には、個人的、非商用目的に限って本iTunes商品を利用される権限が与えられるものとします。」を根拠とし、「iTunes Storeでは非商用目的の、個人でご利用を目的としております」と回答しているため、Final Cut Pro Xはプロユースとしての使用できないとされていた。2012年8月現在は法人向けストアである Apple Store for Business からの決済もできるようになっている(通常のApple Storeや同Educationには表示されない)。 Appleは、今後のアップデートによりマルチカメラなどの機能を追加予定だと発表、Ver.10.0.3のマイナーアップデートでマルチカメラ等の機能が追加された。 2012年6月、10.0.5となりRetinaディスプレイ対応などが行われた。 2013年12月18日、Final Cut Pro X 10.1リリース。4K対応強化、デュアルGPU対応、対応フォーマットの追加など、多数の機能追加が行われた。10.1.1 10.1.2 10.1.3 10.1.4 2015年4月13日、Final Cut Pro X 10.2リリース。3Dタイトル、高度なエフェクトの追加及びパフォーマンス向上、対応フォーマットの追加。10.2.1 10.2.2 10.2.3 2016年10月27日、Final Cut Pro X 10.3リリース。広色域対応、マグネティックタイムライン刷新、ダークインターフェイス、MacBook Proのタッチバー対応、他、多数の機能追加が行われた。10.3.1 10.3.2 10.3.3 10.3.4 2017年12月14日、Final Cut Pro X 10.4リリース。8K、360°VR編集対応、カラーグレーディング機能刷新、HEVC, HEIF対応、他、多数の機能追加が行われた。10.4.1 - クローズドキャプション機能の改良、ProRes RAW対応、書き出し機能の改良。 10.4.2 10.4.3 - DJI社製ドローン「Inspire 2」でD-Log撮影したProRes RAWファイルの表示と編集に対応。 10.4.4 10.4.5 10.4.6 - 2019年3月21日リリース。ライブラリに追加した互換性のないメディアファイルを自動スキャンし、変換することが可能となった。 10.4.7 - 2019年10月8日リリース。Metalベースプロセッシングエンジンへ刷新し処理速度向上、Mac Pro (2019)やAfterburner Cardへの対応・最適化でパフォーマンス向上 10.4.8 - 2019年12月10日リリース。 10.4.9 - 2020年8月25日リリース。編集ワークフローの強化 10.4.10 - 2020年9月24日リリース。
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