FX/FS/FE/FCシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:56 UTC 版)
「エレクトーン」の記事における「FX/FS/FE/FCシリーズ」の解説
1983年発売。FM音源とFWM音源(リズム音源)を搭載した、完全なコンピュータ制御による一般向けエレクトーン。開発時、ヤマハ目黒のスタジオ一面に回路図を敷いて、不具合修正をしたというエピソードがある。エフェクトも全てデジタル方式となり、リズム・ボイス等の設定を機器が記憶する「レジストレーションメモリー」機能や演奏データをフロッピーディスクやRAMパックで保存・読み出しが可能となる外部記憶装置MDR-1A/1Bが登場した。ボリュームつまみは、従来のレジストレーションつまみのようなアナログつまみをイメージしたスライダーで、つまみをいじると内部の抵抗から音源に対して直接音量調整がされるようになる。レジストレーション番号を変えることによって、内部のモーターが動作し、全てのつまみが物理的に動作する仕組み(電動スライダー、FS-50,70,FXシリーズのみ)になっている。また機能面だけでなく、打鍵の速さで音質/音量を変えるイニシャルタッチ、鍵盤を押し込んで音質を変えるアフタータッチ機能が上下鍵盤に初めて搭載される等、楽器としての表現力も大幅に向上した。 ステージモデル(GX-1,EX-1,EX-2の後継)としてFX-1,FX-3,FS-30M フルベースの家庭用モデル(Eシリーズの後継)としてFX-20,FX-10 スピネットタイプ(Dシリーズの後継)としてFS-70,50,30,20 普及タイプ(Cシリーズの後継)としてFE-70,60,50,40,30 入門タイプ(Bシリーズの後継)としてFC-20,10 が発売された。また後にFS-30にRAMパックが負荷されたFS-30Aが発売された。1984年11月から1992年10月までFX-20が、1994年3月までFS-30/FS-30Aがヤマハグレード5-3級受験機種として使われていた。
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