FOCUSの犯人追跡報道とは? わかりやすく解説

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FOCUSの犯人追跡報道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 14:22 UTC 版)

桶川ストーカー殺人事件」の記事における「FOCUSの犯人追跡報道」の解説

ワイドショー週刊誌被害者私生活論う方向へ傾いた一方違った切り口から事件報じ続けたのが写真週刊誌FOCUSであった本事件担当記者であった清水潔は、事件の犯人像を取材する中で被害者友人から証言を得ることに成功し被害者がAとそのグループから受けた苛烈ストーカー被害の実態と、被害訴えられ警察不誠実な対応に終始していたことを知った事件最初に発売された『FOCUS』には「ストーカー狙われ美人女子大生の『遺言』」、「親友託した犯人名」という題のもと、証言元にしてAの存在被害者受けたストーカー被害の実態掲載。さらに第2回記事では独自調査に基づき「『裏風俗当り屋、偽刑事女子大生刺殺事件キーマンの顔」として、Aの実像についてを特集した。 さらに清水嫌がらせ行為実行グループがAの風俗店関係者掴んだことから、被害者殺害した実行犯同類だったのではないか推理し独自にその割り出し進めると、すぐに刺殺犯Cの存在浮かび上がった12月6日にはCとDの姿を撮影することに成功清水記者クラブ加盟していた協力者通じてその写真警察提供し12月19日にはCの身柄警察により確保された。逮捕の正式発表20日になってからで、発表前に校了終えていた、翌21日発売の『FOCUS新年号に掲載された「桶川美人女子大生刺殺本誌掴んだ実行犯記録 追い詰められストーカー男」という特集は、他のマスコミを完全に出し抜いたスクープ記事となった。さらに殺人に関わったD、E、Bも相次いで逮捕され年明けにはこれらの人物について特集が『FOCUS』に掲載された。 取材活動過程清水は、被害者貶めるマスコミへの不信感から取材拒むようになっていた両親との接触にも成功していた。そこで『FOCUS』が犯行グループ一味とみて「偽刑事」と見出し打った被害者告訴取り下げ求めてきた男が本物の上署員であったことを知り、この証言メディア追及警察捜査内容移ったときに活かされることになった清水両親引き合わせたのは清水先に取材した被害者友人女性であり、女性取材通じて清水信頼できる人物であると感じ両親に「会ってみたらどうか」と推薦したのだった。のちに両親捜査本部刑事対し「なぜ週刊誌の方が先に犯人辿り着けたのか。警察はちゃんと捜査をしていたのですか」と詰問すると、これに対して刑事は「あいつらやり方が汚いんです。金ですよ金。金をじゃんじゃんばら撒いて情報集めるんです。我々は公務員だからそれはできないんですよ」と弁解したという。これを伝え聞いた清水は「彼らの捜査がなぜダメなのか分かった気がした。金で何とかなる考えているのなら(A)同レベルではないか。我々は自分の足で歩き廻り調べ情報提供者大切にしてきただけだ。それは、一昔前警察の手法と同じだ逆に言えばそれだけ今の刑事達は変わってしまったということなのだろうか」と感想述べている。

※この「FOCUSの犯人追跡報道」の解説は、「桶川ストーカー殺人事件」の解説の一部です。
「FOCUSの犯人追跡報道」を含む「桶川ストーカー殺人事件」の記事については、「桶川ストーカー殺人事件」の概要を参照ください。

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