DSP モニタリング・システムの仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 09:30 UTC 版)
「GENELEC」の記事における「DSP モニタリング・システムの仕様」の解説
SE™ DSP モニタリング・システム SE™ (Small EnHzironments) DSPモニタリング・システムは、狭い空間でのミキシング作業に向けたシステムで、5.1チャンネル・サラウンドでのモニタリング時に適した仕様でもある。使用するスピーカー・システムには8130A (AES/EBUでのデジタル入力対応) が設定されていて、自動アライメントで使用するDSPデバイスは、このシステムの中核部となるサブ・ウーファー7261Aに内蔵されている物を使用する。測定用マイクロフォンから入力されたオーディオ信号を元に、GLM SE ソフトウェアがインストールされたコンピューターがAutoCalによって自動アライメント操作を行いセットアップが可能になっている。中核機となる7261Aからは最大8台までの8130Aに音場補正されたデジタル信号を分配伝送するシステム。 8200/7200 シリーズ 8200 シリーズは、MDE™ エンクロージャー、DCW™ ウェーブ・ガイド・バッフル、高能率バスレフ・ポートなどが採用されていて、7200 シリーズは、高度なLSEテクノロジーが踏襲されている。専用の GLM™ ソフトウェアで機能する AutoCal™ での自動アライメント機能を使用する事によって、ルーム・アコースティックの補正が簡単で素早く行う事が出来るシステムにもなっている。 GLM™ パッケージ DSP モニタリング・システムは、スピーカー・システム本体をコントロールするため、GLM™ (Proprietary Genelec Loudspeaker Manager Network) パッケージ (8200-401) が必要となり、制御用コンピューターとネットワーク・ケーブルで接続することにより、全ての制御機能を一括管理したり、音響補正情報や設定情報の保存及びリコールが可能になる。AutoCal™ は、GENELECシステム専用のマイクを使い、ミキシング時のリスニング・ポジション及び、3ヶ所までの任意な位置におけるテスト信号を収音し、収録されたオーディオ信号情報をリファレンスとして、ルーム・アコスティック特性の乱れなどを電気的に自動補正するシステム。補正する項目は、モニタリングレベル、周波数特性、時間軸距離、LFEとの位相などの項目があり、モニタリング・システム全体でのモニタリングバランスを取る目的で開発されている。 AD9200A 8ch A/D コンバーター 最高で192kHz/24Bitまでのデジタル信号へコンバート出来る8ch仕様の A/D コンバーター。DSP モニタリング・システム または、SE™ DSP モニタリングシステムとの接続してモニタリングする際に、ミキシング・コンソールや各種オーディオ機器からのアナログ信号をAD9200A 8ch A/D コンバーター経由で接続する事によって、DSP モニタリング・システムとの接続はデジタル信号用の伝送ケーブルになるため、シンプルな結線状態に出来る。アナログ信号の入力端子は、8ch分の信号がまとめられた D-sub 25P コネクターが使用されていて、ProToolsなどのDAWを使用している場合にはオーディオ・インターフェースから直接デジタル用マルチ・ケーブルでの接続が可能になる。本体からのデジタル信号出力端子は AES/EBU (AES3 Format) になっている。
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