DESQview
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/07 15:46 UTC 版)
DESQview は、Quarterdeck Office Systems が開発・販売したDOSエクステンダの1種であり、1980年代後半から1990年代初期にそれなりの人気を得た。DESQview はMS-DOSなどのオペレーティングシステム上で動作するマルチタスク環境(テキストのみ)であり、複数のDOS用プログラムをそれぞれウィンドウに表示し、並行動作させることができる。
- 1 DESQviewとは
- 2 DESQviewの概要
- 3 DESQview の衰退
- 4 無料リリース
DESQview
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「DESQview」の記事における「DESQview」の解説
DESQview は1985年7月にリリースされた。これはマイクロソフトが Windows の最初のバージョンを発売する4か月前であった。MS-DOS にマルチタスク機能とウィンドウ機能をもたらす最初の製品として受け止められたが、実際にはそれ以前の1984年に IBM TopView が登場しており、DESQview は TopView のポップアップメニューを踏襲した。 DESQview では、行儀のよいDOSプログラムが、サイズ変更可能でオーバーラップ可能なウィンドウ内で並行動作した。単純なメニューにより、プログラム間のコピー・アンド・ペーストが可能である。DESQview には編集可能な単純なマクロも備えていた。Quarterdeck は、ノートパッドやダイヤラーなどの DESQview 向けのユーティリティも開発した。その後のバージョンでは、グラフィックモードのプログラムも動作可能となったが、その場合はフルスクリーンモードで動作した。 DESQview は、完全なGUIオペレーティングシステムではなく、DOS上でリアルモードで動作する擬似GUIシェルであった。Intel 80286 を使ったPC/AT互換機(2MBメモリ)でも動作できるが、Intel 80386 マシンの方が DOS の 640KB メモリ制限に対してうまく機能した。しかし、どちらにしてもプロテクトモードではなくリアルモードで動作するので、プログラムにバグがあるとシステム全体がクラッシュすることとなった。
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