う蝕の発生には大きな3つの因子が関係します。それは
(1)細菌叢(微生物):S.ミュータンスなどに代表されるう蝕病原菌の数
(2)食事性基質:糖分の摂取法、粘着性食品(キャラメルやチョコレートなど)の摂取頻度、間食の回数など。食事に含まれる糖分量より間食時の糖分摂取が問題になると言われています。
(3) 宿主および歯:歯質、歯並び、唾液、健康状態、生活習慣など
これらの多因子がすべて悪化したようなときに発症するもので、そう簡単には発症しません。例えば、定期的な歯磨きを実施している、間食は時間を決めている、規則的な生活を送っている、など通常の生活では頻回に罹患することはありません。しかし、歯並びが悪い、唾液が出ない、細菌数が多い、食事が偏食、間食が多い、歯を磨かない、不規則な生活、病気に罹っている、疲れている、などという人はう蝕に罹りやすいと言えます。
アルコールの影響として、直接歯を溶かすことはありませんが、嘔吐による胃酸の影響、口腔衛生の不足による不潔、唾液分泌の低下による口腔環境の悪化などにより、う蝕が発症しやすくなると考えられます。アルコール依存症者のう蝕保有歯数は6歯と平均と比較し3倍と非常に高くなっています。
う蝕
【英】:caries
カリエス
(Caries から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/19 01:51 UTC 版)
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カリエス(独: Karies, 英: caries)とは、脊椎や歯などの骨髄組織が乾酪性壊疽に陥った状態(骨瘍や骨疽)を意味する医学用語である。
その歴史は古く、エジプトや日本のミイラからもカリエスが見つかっている。
歯に生じる齲蝕(虫歯)もデンタル・カリエスであるが、本項ではそれ以外を扱う。
原因と治療法
カリエスは細菌の感染によるものであり、細菌が血流によって骨組織に運ばれることで化膿や炎症が起こる。病状が進行すると、骨組織が壊死により崩壊する。
治療方法としては、全身療法(安静·栄養·化学療法)の他にも、病患部の固定や手術がある。
結核性
肺などの結核病巣から血行的に結核菌が骨髄に運ばれることによって、慢性の炎症が引き起こされる。
微熱・食欲不振・倦怠感などの症状が現れ[1]、病状が進行すると、歩行障害などから寝たきりになることがあったり、感覚神経の圧迫によって激痛を伴うこともある。
ヒトは結核菌に対する抵抗力が弱いため、広範囲にわたって椎間板や脊椎の損傷が起こる可能性がある。
冒される部位により結核性髄膜炎・結核性脊椎炎(脊椎カリエス)・胸椎カリエス・肋骨カリエス・腰椎カリエス・骨盤カリエスなどと呼ばれる。脊椎と肋骨が冒されることが最も多い。
特に結核性脊椎炎は、外科医のパーシヴァル・ポットに由来してポット病とも呼ばれる。
日本では青谷上寺地遺跡から見つかった弥生時代後期の弥生人の骨に脊椎カリエスによる病変が確認された[2]。
俳人の正岡子規が著作『病臥抄』で自らの病状を描写したことでも知られているのがこの病である。
結核性脊椎炎は稀な病ではあれども骨関節結核のなかでは最も多くみられる病気で、2017年現在では高齢の女性に多くみられる[3]。
化膿性脊椎炎
黄色ブドウ球菌が血流に乗って骨髄に運ばれ[4]て、慢性の炎症が引き起こされる。
註釈·出典
関連項目
外部リンク
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