CERVUSELAPHUSとは? わかりやすく解説

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赤鹿

読み方:アカシカ(akashika)

シカ科の鹿の一種

学名 Cervus elaphus


アカシカ

(CERVUSELAPHUS から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/10 23:01 UTC 版)

アカシカ
アカシカ
Cervus elaphus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
目 : 偶蹄目 Artiodactyla
亜目 : 反芻亜目 Ruminantia
科 : シカ科 Cervidae
亜科 : シカ亜科 Cervinae
属 : シカ属 Cervus
種 : アカシカ C. elaphus
学名
Cervus elaphus
Linnaeus, 1758
和名
アカシカ
英名
Red deer
タリムアカシカ(英語版)を含むアカシカの分布
タリムアカシカ(英語版)を含むアカシカの分布

アカシカ(赤鹿、学名:Cervus elaphus、英名:Red Deer)は、哺乳綱偶蹄目シカ科シカ属に分類されるシカの一種である。

呼称

アメリカ合衆国では最近まで近縁と考えられていたアメリカアカシカ C. canadensis と同様に「エルク(Elk)」と呼ばれることがあるが、ヨーロッパではヘラジカを指す。大陸間の名称の齟齬の由来については、アメリカアカシカ(ワピチ)を参照。

中国語の漢字表記では「馬鹿(ばろく)」と書く[注釈 1]。

分布

分布

北米北部とユーラシア大陸北東部に分布するワピチ C. canadensis と中央アジアに分布するアジアアカシカ(C. affinis)とは、飼育下で種間雑種ができることから同種とされたこともあった。

アナトリア半島、カフカース地方からヨーロッパ、北アフリカにかけての広範な地域に分布し、多くの亜種が知られる。アフリカ大陸に現存する唯一のシカである。オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチンに狩猟獣として移入されて帰化している。

更新世には本種またはワピチも日本列島に到達していたことが判明している[1]。また、栃木県日光市では明治時代に宮内省による御猟場の流れを汲むシカ猟に特化した国営猟区が設置されていた。この猟区ではドイツ産のアカシカが飼育されており、飼育所の閉鎖に伴って20頭前後のアカシカが放生されて足尾山地に拡散したが、ニホンジカとの雑種の誕生の有無やこれらの雑種の生存(および末裔の存続)は判明していない。鳴虫山周辺ではこれらのシカは「鳴虫太郎」と呼ばれていた[2]。

形態

現生種のシカでは、ヘラジカ、アメリカアカシカ(ワピチ)、サンバーに次ぐ大型種であるが、亜種間で差違が著しく、生息環境が劣悪な場合にも顕著に小型化する場合がある[3]。

通常は体高が95 - 130センチメートル、頭胴長はオスで175 - 250センチメートル、メスで160 - 210センチメートル、尾長が12 - 19センチメートル、体重はオスで160 - 240キログラム、メスで120 - 170キログラム程度になる[4]。

最大亜種は黒海、カスピ海、クリミア半島、アナトリア半島、コーカサス山脈にかけて分布するカスピアカシカ(英語版)(C. e. maral)であり、体高1.4メートル弱、体重が230 - 500キログラムに達する[5][6]。最小亜種は地中海のサルデーニャとコルシカ島に生息するコルシカアカシカ(英語版)(C. e. corsicanus)であり、島嶼矮小化(英語版)を経た結果、成獣でも体高が86 - 110センチメートル、体重が80 - 110キログラム程度である[5][7]。

体毛は赤褐色の個体が多く、短い尾を持つ。オスは枝分かれした角(枝角)を持つ。

生態

森林に生息する。最年長のメスを中心とした群れを形成する。オスは繁殖期以外は単独もしくはオスのみで群れを形成する。

食性は草食性で草や木の葉を食べる。

繁殖形態は胎生で、1回に1-2頭を出産する[8]。繁殖期は9-10月で、繁殖期になるとオス同士は角を突き合わせて争い、勝負に勝ったオスがハーレムを形成する。

保全状況評価

LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

亜種

NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
ワシントン条約付属書III
  • コルシカアカシカ Cervus elaphus corsicanus Corsican Red Deer
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

人間との関係

食肉や狩猟用に飼育されている。袋角(角を覆うビロード状の皮)と鹿角は漢方薬や韓方薬として用いられる。

世界の侵略的外来種ワースト100リストに掲載されており、ヨーロッパ系移民により導入されたオセアニアや南アメリカでは駆除の対象となっている一方で、北アフリカなど生息地の環境破壊により絶滅の危機に瀕している亜種もある。

本種を含むシカ属 Cervus は外来生物法によって特定外来生物に指定されている[8]。

写真

関連項目

脚注

注釈

  1. ↑ 馬鹿(ばろく);馬鹿(ばか)の項目の中に馬鹿(ばろく)として言及されている。

出典

  1. ↑ 桑山龍、小沢智生「東シナ海より産出したアカシカ頭蓋化石:更新世におけるアカシカ(Cervus elaphus)の移動(演旨)」『日本古生物学会年会講演予稿集』、日本古生物学会・地質文献データベース(地質調査総合センター)、1997年1月、67-67頁、2025年6月12日閲覧。
  2. ↑ 池田真次郎、飯村武 (1969-03). 森林総合研究所. ed. “日光のホンシュウジカ Cervus nippon centralis KISHIDAの生態と猟区に関する研究 - 日光国営猟区を中心として -”. 林業試験場研究報告 (森林総合研究所) (220): 59-119 2026年7月6日閲覧。.
  3. ↑ Silva, M., & Downing, J. A. (1995). CRC handbook of mammalian body masses. CRC Press.
  4. ↑ Macdonald, D.W.; Barrett, P. (1993). Mammals of Europe. New Jersey: Princeton University Press. ISBN 0-691-09160-9
  5. 1 2 Geist, Valerius (1998). Deer of the world: their evolution, behaviour, and ecology. Stackpole Books. p. 202. ISBN 0-8117-0496-3
  6. ↑ Henry Charles Howard Suffolk and Berkshire (Earl of); Hedley Peek; Frederick George Aflalo (1911). The Encyclopaedia of sport & games. W. Heinemann. p. 262
  7. ↑ Natura 2000, in French
  8. 1 2 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。 ISBN 978-4-582-54241-7。

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、アカシカに関するカテゴリがあります。
  • ウィキスピーシーズには、アカシカに関する情報があります。




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