3,3′,4,4′‐テトラキス(tert‐ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン
分子式: | C33H42O13 |
その他の名称: | BTTB 50、BTTB、3,3',4,4'-Tetrakis(tert-butylperoxycarbonyl)benzophenone、4,4'-Carbonylbis(diperoxyphthalic acid di-tert-butyl) ester、Carbonylbis(1,3,4-benzenetriyl)tetrakis(performic acid tert-butyl) ester、3,3',4,4'-Tetra(tert-butylperoxycarbonyl)benzophenone |
体系名: | 4,4'-カルボニルビス(ベンゼン-1,2-ジペルオキシカルボン酸ジ-tert-ブチル)、3,3',4,4'-テトラキス(tert-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4'-カルボニルビス(ジペルオキシフタル酸ジ-tert-ブチル)、カルボニルビス(1,3,4-ベンゼントリイル)テトラキス(過ぎ酸tert-ブチル)、3,3',4,4'-テトラ(tert-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン |
BTTB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 02:54 UTC 版)
『BTTB』 | ||||
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坂本龍一 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | タケミツメモリアル | |||
ジャンル | ピアノ | |||
時間 | ||||
レーベル | Wea | |||
プロデュース | 坂本龍一 | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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坂本龍一 アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「energy flow」 - YouTube |
『BTTB』(ビー・ティー・ティー・ビー)は、1998年11月26日に発表された坂本龍一の13作目のソロ・アルバム。
解説
初の全曲書き下ろしのピアノ・アルバム。ワーナーミュージック・ジャパン移籍第1弾。タイトルは「Back To The Basic」(原点回帰)の略。YMOや『千のナイフ』以前に立ち返る意味[1]。
タイトルの別案としては、「Back」と「Basic」を意味する「2B」が考えられていた。
坂本が影響を受けたモーリス・ラヴェルやエリック・サティの雰囲気がアルバム全体に表れており、準備に6週間。曲を書き始めて4週間で完成させた。短期間だったが『エスペラント』『音楽図鑑』以来の充実感があった、と坂本は当時の日記で語っている[2]。
本作は翌1999年開催オペラ「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」の準備として位置づけられた。インスピレーションの源となったのはバッハの『マタイ受難曲』のコラールであると答えている[3]。
東京オペラシティコンサートホール内にある、タケミツメモリアルでレコーディング。5種類のマイクを用いてホール自体の残響音を利用[3]。人工的なリバーブをほとんど使っていないことが大きな特徴(初回限定盤収録の14曲)。
1999年7月28日、本作とシングル『ウラBTTB』収録楽曲譜面「all about BTTB」が坂本監修によりヤマハミュージックメディアから発刊。
発売形態
- インターナショナル盤
- 2002年8月12日リリース。[6]初回限定盤から「do bacteria sleep?」「distant echo」「sonata」の3曲が除外され、代わりに『ウラBTTB』収録3曲・「Tong Poo」・初CD曲「Reversing」の5曲が加えられた。初回プレス盤は「Reversing」が抜け落ちるミスが発生。発売元のソニークラシカルはCDの交換に応じ、しばらくWeb上で「Reversing」のファイルが無料でダウンロード出来た。全16曲。
- 発売20周年記念盤
- 2018年9月26日リリース。[7]リマスターを施している。初回限定盤収録の14曲と「energy flow」「snake eyes」「tong poo」「reversing」の4曲を加えた全18曲。
収録曲
全作曲:坂本龍一
初回限定盤(1〜14)通常盤(1〜16)
- opus
- sonatine
- intermezzo
- lorenz and watson
- choral no.1
- 1999年に行われた坂本のオペラの練習のため作った曲。
- choral no.2
- 「choral no.1」と同じく、オペラの練習のため作った曲。バッハの「マタイ受難曲」のような曲を作りたかったが、結局さらに中世の感じになったとのこと。カノンになっている。
- do bacteria sleep?
- モンゴルの楽器「口琴(こうきん)」を使った曲。青山のスパイラル・カフェで坂本が購入した。坂本はフィリップ・K・ディックの印象を持っている。
- bachata
- chanson
- サティがお金を稼ぐために働いていたパリのバーで流れている曲をイメージして作った曲。2小節単位で転調している部分が多いのが特徴。
- distant echo
- prelude
- プリペアド・ピアノを使った曲。
- sonata
- プリペアド・ピアノを使ったガムラン風の曲。
- uetax
- 水の中の音で、「羊水」をイメージしたサウンド・エフェクト。タイトル「ウエタックス」は使用した水中マイクの製造会社名のこと。当時水中マイクが生産中止になっていたため、坂本がこの会社に直接メールを送り、特別に借りた。
- aqua
- snake eyes
- 通常盤収録ボーナス・トラック。ブライアン・デパルマ監督の映画「Snake Eyes」のテーマ。
- tong poo
- 通常盤収録ボーナス・トラック。唯一の連弾。初出はYMOのアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』。同曲が坂本のオリジナル・アルバムに初収録。今回の録音では譜面を起こさず、最初に下のパートをコンピュータに記憶・再生させ上のパートを演奏(坂本は「一人連弾」と呼んでいる)。
インターナショナル盤
- Energy Flow
- Put Your Hands Up - Piano Version
- Railroad Man - Piano Version
- 以上3曲は『ウラBTTB』収録曲。「railroad man」は「鉄道員」。
- Opus
- Sonatine
- Intermezzo
- Lorenz and Watson
- Choral No. 1
- Choral No. 2
- Bachata
- Chanson
- Prelude
- Uetax
- Aqua
- Tong Poo
- Reversing
関連項目
出典
- ^ 2009年4月26日放送NHK-FM「音楽の美術館・サウンドミュージアム」より
- ^ “siteSakamoto - A Ryuichi Sakamoto Web Site”. 2021年3月12日閲覧。
- ^ a b c d 『キーボード・マガジン 1998年12月号』リットーミュージック、1998年12月1日、27-28頁。
- ^ “坂本龍一/BTTB”. tower.jp. 2022年1月11日閲覧。
- ^ “坂本龍一/BTTB”. tower.jp. 2022年1月11日閲覧。
- ^ “坂本龍一/BTTB”. tower.jp. 2022年1月11日閲覧。
- ^ “坂本龍一/BTTB -20th Anniversary Edition-”. tower.jp. 2022年1月11日閲覧。
- ^ アルバム『US』より。
固有名詞の分類
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