BTSグループ・ホールディングスとは? わかりやすく解説

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BTSグループ・ホールディングス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 07:10 UTC 版)

BTSグループ・ホールディングス
現地語社名
บริษัท บีทีเอส กรุ๊ป โฮลดิ้งส์ จำกัด (มหาชน)
ラテン文字名
BTS Group Holdings Public Company Limited
種類
公開会社
市場情報 SETBTS
業種 運輸業、メディア
前身 Tanayong Public Company Limited
บมจ.ธนายง
設立 1968年3月27日 (57年前) (1968-03-27)
本社
事業地域
バンコク首都圏
主要人物
Keeree Kanjanapas (Chairman)
Kavin Kanjanapas (CEO)
サービス 持株会社
売上高 179.7億 バーツ
利益
2.75億 バーツ
総資産 2721億 バーツ
従業員数
6,451人
ウェブサイト www.btsgroup.co.th
脚注 / 出典
ANNUAL REPORT 2023/24”. btsgroup.co.th. 2025年5月19日閲覧。

BTSグループ・ホールディングスは、タイの企業である。

現地では旧社名のタナーヨン (泰)ธนายง とも呼ばれる。 バンコクの都市交通を運営する企業バンコク・マス・トランジット・システム(以下、BTSCと称す)の筆頭株主であり、その他にも多くの旅客輸送会社などを傘下に収めるコングロマリットである。当項では傘下企業の一部についても扱うものとする。

沿革

  • 1968年3月27日 タナーヨン有限会社 (英)Tanayong Company Limited として創業[注釈 1]。当時は不動産業。
  • 1991年3月1日 タイ証券取引所上場。
  • 1992年 合弁会社BTSC設立。4月9日、バンコク・スカイトレインのコンセッション契約(商業運営開始後30年間)を獲得[2][3]
  • 1993年6月2日 公開有限会社タナーヨンPCL (英)Tanayong Public Company Limitedへ変更[4]
  • 1996年 BTSC、タイ証券取引所上場。
  • 1997年 アジア通貨危機発生。バーツ急落によりスカイトレイン建設費が高騰する[2]
  • (時期不明)資金調達のため担保とされたBTSC株を香港企業が落札し、経営権を失う危機が発生[2]
  • 1999年 BTSC株の過半数確保に成功[2][注釈 2]。12月4日、BTSCによりスカイトレイン開業。
  • 2002年 BTSC、長期借入金の返済を開始するも不履行により事実上破綻[5]
  • 2006年 タナーヨン、経営危機を脱出する[6]
  • 2008年 中央破産裁判所、BTSCの再建計画を承認[5][7]
  • 2009年 VGI社を買収し、広告業に進出[7]
  • 2010年5月4日 タナーヨン、BTSCの発行株 94.6%を再取得し[注釈 3]、持株会社に移行。現社名に変更[4]、主たる業種を輸送業に変更。
  • 2013年 BTS成長ファンドBTSGIFによる資金調達を開始[9]。結果的に成功を収める。
  • 2017年 VGI社、電子マネー運営のラビットグループ買収

関連企業

主な子会社・合弁企業
英名 保有率 業務内容

Bangkok Mass Transit System
( BTSC )
98.23 % BTS スクムウィット線 運営
BTS シーロム線 運営
バンコクBRT 運営
ゴールドライン 運営
Northern Bangkok Monorail 75 % ピンクライン 運営
Eastern Bangkok Monorail 75 % イエローライン 運営
Chao Phraya Express Boat 27.98 % 水運(チャオプラヤー・エクスプレス
U-Tapao International Aviation 40 % ウタパオ国際空港 運営
BGSR 6 40 % 高速道路 建設・運営
BGSR 81 40 % 高速道路 建設・運営
VGI Public 34.2 % 広告業、ラビット・カード運営

出典:Business Organization and Shareholding Structure of BTS Group” (英語). btsgroup.co.th (2024年12月31日). 2025年5月19日閲覧。

注釈

  1. ^ 3月26日とする資料もある[1]
  2. ^ この時点での保有率は51%であるが、仮に経営権を失うと免許自体が失効してしまうという危機に陥っていた[2]
  3. ^ 再建プロセスの結果、タナーヨンによるBTSC株保有率は0.38%まで低下していた。当時の主要株主は Siam Rail Transport and Infrastructure Ltd (52.7%、筆頭)、Siam Capital Developments Hong Kong Ltd(36%)、Keen Leader Investment Ltd(3.2%)、そしてBTSC創業者の Keeree Kanjanapas である[8]

脚注

  1. ^ FAQs”. btsgroup.co.th. 2025年5月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e 柿崎一郎 (2001年). “バンコクの都市鉄道整備史 ーなぜ実現が遅れたのかー”. 2025年5月19日閲覧。doi:10.15015/0002001867
  3. ^ เกษม/อาณัติ ความหมายของการรับงานที่ธนายง” (タイ語). プーヂャッガーン360°. 2025年5月19日閲覧。 (アーカイブ)
  4. ^ a b affidavit”. btsgroup.co.th. 2025年5月19日閲覧。
  5. ^ a b タイ国都市鉄道整備に係るファイナンシャルフレームワーク調査 最終報告書 要約”. 国際協力機構(JICA). pp. S10-11. 2025年5月19日閲覧。
  6. ^ กำเนิดทุนรถไฟฟ้า : คีรี กาญจนพาสน์ (1)” (タイ語). www.thebangkokinsight.com. 2025年5月19日閲覧。
  7. ^ a b INVESTOR PRESENTATION” (英語). btsgroup.co.th. 2025年5月19日閲覧。
  8. ^ Property developer Tanayong acquires BTS for 40 billion baht”. www.thailand-business-news.com (2010年3月24日). 2025年5月19日閲覧。 (アーカイブ)
  9. ^ バンコク高架鉄道会社のファンドIPO、アジアで今年最大規模に”. ロイター (2013年4月5日). 2025年5月19日閲覧。

参考文献




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