9211系(NDC)
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「ムグンファ号」の記事における「9211系(NDC)」の解説
NDC:New Diesel Car は9211系と呼ばれる気動車(ディーゼル動車)のこと。大宇重工業製造。制御は液体変速方式で最高時速120km。 釜山広域市と周辺都市を有機的に結ぶための短距離列車として、1984年10月に211系気動車(動力車211型と制御車411型)を利用したムグンファ号が登場した。まず先頭車同士の2両編=成 (211 - 411) であったが、翌1985年から中間動力車311型が新造され、3両編成と4両編成による運行も開始した。おもな運転系統は釜山 - 馬山、釜山 - 蔚山、釜山 - 大邱、大邱 - 馬山の4つで、首都圏の京春線(清凉里 - 春川)でも一時期4両編成で活躍し、末期には蔚山 - 慶州といった短距離運用にも着いた。車体塗装はクリーム色に赤帯で、塗り分けが日本の特急電車に類似していた。のちに赤・黄・白のムグンファ色となった。 車体番号は1987年(231系)、1988年(281系)に変更し、1992年から9211系として最後まで運用された。座席は当時普及し始めた簡易リクライニングシートで、長らく横5列の狭いシートが不評であったが、2000年までに4列72席に改造された。1984年から1990年までに3形式各12両ずつの計36両が製造されたが、1994年に列車同士の衝突事故(4名死亡64名負傷)で9412、9318、9420の3両が失われた。老朽化により2005年からVIP対応車であった9222Fの3両編成を除く全編成の運用中止に向けた廃車が始まった。2010年、KORAILは同年2月16日の運行をもってNDCの運行を終了したと発表した。2001年に引退した大統領専用車両は、2014年5月に鉄道博物館へ移設後、保存されている。 形式 9211型(旧231, 281)先頭動力車(12両 9211 - 22) 89席、エンジン2機(カミンズ製 NTA855RI 315馬力) 9311型(旧331, 381)中間動力車(12両 9311 - 22) 83席(78席車あり)エンジン2機 9411型(旧431, 481)先頭制御車(12両 9411 - 22) 79席、発電機1機(1990年製9421・22は発電機でなく動力エンジン1機搭載して動力車化) 9222Fは1999年に公社VIPが使用する非営業車両に改修が行われた。
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