9代目 X110型(2000年 - 2004年)
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「トヨタ・マークII」の記事における「9代目 X110型(2000年 - 2004年)」の解説
マークIIとしての最終モデルとなったX110系は、それまでの4ドアハードトップから、クラウン(S170系)と共通シャシの4ドアセダンに移行した。姉妹車であったチェイサーとクレスタが廃止となる。その代わり、後継車のヴェロッサが登場。歴代で最も背の高いボディ、厚みのあるヘッドライト、テールライトが歴代の横長型から一転して縦長になるなどにより歴代で最もボリュームあるデザインといえる。室内が広くなった事が高評価される一方で、販売台数は100系以前ほどの成功を収めることはなかった。グレード名には全車「グランデ」が付けられ、旧グランデ系は、上からターボ搭載の「2.5グランデG-tb」「2.5グランデG」「2.5グランデ」「2.0グランデ」で、3.0Lは廃止された。グランデのエンブレムはこれまでの筆記体から活字体に変更された、スポーツ系のツアラーの呼称は廃止され、「グランデiR-V」と「グランデiR-S」という呼称になった。エンジンは、1G-FE(VVT-i)・1JZ-FSE(VVT-i)・1JZ-GE(VVT-i)・1JZ-GTE(VVT-i)のラインナップである。この代から2.5Lモデルに搭載された1JZエンジンがドライブバイワイヤ化された。5速MTは2.5グランデiR-Vにのみ設定。先代のスカイフックTEMSに代わりインフィニティTEMSが採用された。テレビCMにはジョージ・クルーニーが出演。 2000年10月 - フルモデルチェンジ。 2001年8月 - 特別仕様車として「レガリア」を設定。 2002年10月 - マイナーチェンジ。ヘッドランプ・フロントグリル・リアコンビネーションランプが変更。またスポーツ系グレードは、グランデiR-V、グランデiR-Sから単に「iR-V」「iR-S」となり、新たに1G-FE搭載の廉価グレード「iR」が追加され、2.5グランデG-tbが廃止。グランデ系とiR系となった。特別仕様車として「レガリア」「35thアニバーサリー」「リミテッド」が登場した。 2003年5月 - マークII誕生35周年を記念した特別仕様車 グランデ/グランデFour「35th Anniversary」を設定。専用16インチアルミホイール(スーパークロームメタリック:2WD車)、専用ゴールドエクステンション付ディスチャージヘッドランプ、専用シート表皮、本革巻き+専用高精彩木目調4本スポークステアリングホイール&シフトレバーノブなどを特別装備し、より高級感のある仕様としている。また、上記の装備に加え、DVDボイスナビゲーション・TV付EMV(エレクトロマルチビジョン)、音声ガイダンス機能付バックガイドモニターを装備したグランデ/グランデFour「35th Anniversary・ ナビパッケージ」も設定する。 2003年12月 - 一部改良。 DVDボイスナビゲーション・TV付EMV(エレクトロマルチビジョン)をG-BOOK対応にする。 2004年10月 ー オーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2004年11月 - 後継車「マークX」の登場にともない、販売を終了。9代目の新車登録台数の累計は18万6870台。 マークIIは(コロナマークII名義から通算して)36年2か月の歴史に幕を閉じた。ただし、ワゴンのブリットは2007年まで継続生産・販売された。その「マークX」も2019年12月をもって生産を終了しており、通算して51年の歴史に幕を閉じた。
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