2021年 歴代最長1位在位記録・最多年間1位回数樹立 ダブルグランドスラム達成 GS20勝
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全豪オープン、3回戦でテイラー・フリッツをフルセットの末振り切るも、腹筋の筋断裂を負ってしまう。それでもラオニッチやズべレフ、準決勝で予選上がりのアスラン・カラツェフを下して決勝進出。決勝では、昨季のATPファイナルズで敗れているダニール・メドベージェフを7-5, 6-2, 6-2のストレートで破る貫禄の勝利で、2度目の3連覇・9度目の大会制覇を果たした。3月8日付けのATPランキングで1位の在位期間を通算311週に伸ばし、フェデラー(310週)が持つ歴代最長1位在位記録を更新した。 2か月休養した後、5月のクレーシーズンのモンテカルロ・マスターズで復帰したが、3回戦で世界33位のダニエル・エバンスに敗れ、今季初黒星を喫する。続く母国開催のセルビア・オープンではカラツェフにリベンジされ、ここでは凱旋優勝ならず。BNLイタリア国際で決勝進出の復調を見せるも、決勝ではナダルに敗れた。それでも、実弟がディレクターを務めるベオグラード・オープンでは地元優勝を飾った。弾みをつけて挑んだ全仏オープンでは、準決勝でナダル相手に3-6, 6-3, 7-6(4), 6-2で6年ぶりに勝利し、彼に全仏3度目の土をつけて2年連続の決勝進出。決勝ではステファノス・チチパスと対戦し、6-7(8), 2-6, 6-3, 6-2, 6-4の大逆転で下し、全仏2勝目にして52年ぶりの「ダブルグランドスラム」を成し遂げた。 ウィンブルドン選手権でも絶対的な強さを見せ、失セット1で決勝に進出すると、マッテオ・ベレッティーニを6-7(4), 6-4, 6-4, 6-3で下し、3連覇を達成した。また、グランドスラム通算20勝目となり、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダルと並んで歴代1位タイに浮上した。2週間後の東京2020オリンピックは、男子史上3人目のキャリアおよび初の年間ゴールデンスラムを狙えるまたとない機会だった。圧倒的な強さで地元の錦織圭らを下して順当に4強入りしたが、準決勝でズベレフに6-1, 3-6, 1-6で敗れた。パブロ・カレーニョ・ブスタとの3位決定戦ではフラストレーションを爆発させ、ラケットを客席(無観客)に放り投げたり、破壊したりと大荒れの様子で試合に敗れ、メダルを逃した。さらに、混合ダブルスでも3位決定戦を左肩の故障を理由に棄権したことで、メダルなしに終わった。 全米オープンは五輪から1か月以上開けての復帰戦となった。ストレート勝ちが1試合しかなかったが、それでも準決勝でズベレフをフルセットの末破り、年間グランドスラムに王手をかけた。しかし、決勝のメドベージェフ戦では4-6, 4-6, 4-6とまさかのストレート負け。快挙は逃したが、重圧から解放され、「ホッとした。」と話した。2か月後のパリ・マスターズでは、決勝で世界2位のメドベージェフに勝ったことでリベンジを果たすとともに、サンプラスを抜いて歴代最多記録となる7度目の年間1位を確定させた。ATPファイナルズはベスト4。
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