2012年5月場所の平幕優勝
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「旭天鵬勝」の記事における「2012年5月場所の平幕優勝」の解説
2012年4月に師匠の2代大島が定年退職を迎えて大島部屋が閉鎖されたため、他の所属力士と共に友綱部屋へと移籍した。友綱部屋へ移籍後初の場所となった同年5月場所では、西前頭7枚目の位置で5日目までは黒星と白星が交互に続く2勝3敗の成績だったものの、そこから一転して快調に白星を重ねていき、14日目には大関・琴欧洲を豪快な上手投げで破り、千秋楽には関脇・豪栄道にも勝利して10連勝し、12勝3敗の成績で優勝決定戦まで進出した。優勝決定戦では、千秋楽では対戦相手の琴欧洲が前日の旭天鵬戦で右足根骨靱帯を損傷し休場したために不戦勝となった栃煌山と現行制度では初となる平幕力士同士での対戦となり、その優勝決定戦で栃煌山を叩き込みで破り、自身初となる幕内最高優勝を果たし、同時に6回目の敢闘賞も受賞。優勝パレードでは後輩でもある横綱・白鵬が自ら旗手を買って出た。 次の通り、大ベテラン力士による記録ずくめの平幕優勝ということもあり、マスコミでは大きな話題になった。 37歳8か月での幕内初優勝は、優勝制度が制定された1909年(明治42年)6月場所以降では1916年(大正5年)1月場所における2代目西ノ海の35歳11か月を96年ぶりに更新する史上最年長記録。 昭和以降に限定しても、1930年(昭和5年)1月場所における豊國の35歳6か月を大きく更新する最年長記録。 初優勝に限定しない年長優勝記録としても太刀山の持つ38歳9か月・37歳9か月に次ぐ史上3位、年6場所制となった1958年以降では1990年11月場所における千代の富士の35歳5か月を上回る最年長記録。 15日制が定着してから、序盤の5日間で3敗した力士が優勝したのは史上初(平成29年9月場所で日馬富士も記録)。 初日に黒星を喫した平幕力士の優勝は1960年(昭和35年)5月場所で西前頭4枚目に在位した若三杉(のち大豪)以来52年ぶり。 初土俵から所要121場所・新入幕から所要86場所での初優勝は2000年3月場所における貴闘力の同103場所・58場所を抜いて1909年以降では史上1位のスロー記録。 平幕優勝は2001年9月場所における琴光喜以来10年8か月ぶりであり外国出身力士の平幕優勝は1972年7月場所における高見山以来39年10か月ぶり。 モンゴル出身力士としては朝青龍・白鵬・日馬富士に続く4人目でありモンゴル出身力士の関脇以下での初優勝は初。 モンゴル出身力士通算では50回目の幕内最高優勝 日本国籍を持つ力士の優勝は2006年1月場所における栃東以来37場所ぶりのこととなった。 優勝した場所は新大関に鶴竜がいたが、新大関がいた場所で平幕優勝が見られた事例は、戦後の15日制下では史上初。
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