1999年:世界初のインターネットサービスとE-mail開始
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「日本における携帯電話」の記事における「1999年:世界初のインターネットサービスとE-mail開始」の解説
1999年2月にドコモがiモードを、同年4月には旧DDIセルラーグループ・IDOが「EZweb」を開始し、世界に先駆けて携帯電話を使ったインターネットサービスが提供された。それまでのSMS(ショートメール)に代わり、携帯メール(キャリアメール)も始まり、新たなコミュニケーションの手段として顔文字や絵文字が登場した。こうした着メロ機能があったり、ネットやメール対応した多機能携帯を、いわゆるフィーチャーフォン(日本型高機能携帯電話)という。 それまで、通話専用端末で、小型化、通話音質と電池持ちの向上に重点が置かれていた携帯電話が、インターネット端末へと変貌を遂げ、質量130g程度までの大型化を許容しながら、液晶ディスプレイなどを中心にして、技術革新が進んでいった。従来は、モノクロだった液晶画面は、2000年からカラー画面化が進み、大画面・多色表示・高精細化が進んでいった。このころから、ストレート型から折りたたみ型にすることで大画面を搭載したNEC製端末が人気となり、2001年からはNEC以外の他社も、ストレート型から折りたたみ型へと形状を転換していった。 また、着信メロディは、プリインストールや自作だけでなく、専用サイトから人気アーティストの最新楽曲のMIDIをダウンロードできるようにもなり、従来の単音から、2000年ごろには3、4和音、2001年ごろには16和音、2002年ごろには32和音、2003年ごろには64和音と各メーカーが競うように和音数を増やしていった。しかし、2004年以降は着信メロディに代わって、AAC形式などでミュージシャンの実際の楽曲がダウンロードできる着うたや着うたフルが主流となるにつれ、和音数の多さは重要視されなくなり、着信メロディのダウンロードや自作機能も廃れ、その代わりにauのLISMOに代表されるような音楽配信サービスが登場していった。 さらに、2001年1月サービス開始のNTTドコモのiアプリを皮切りに、各社でJavaアプリケーションに対応した携帯電話が登場し、ゲームや地図などのさまざまアプリが登場していった。 NTTドコモの折りたたみ型で初のカラー液晶を搭載したN502it(NEC(当時)、2000年)
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