1999年:世界初のカメラ内蔵携帯
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「日本における携帯電話」の記事における「1999年:世界初のカメラ内蔵携帯」の解説
1999年9月、京セラが世界で初めてカメラ付きPHS「VP-210」をDDIポケット(現:Y!mobile(ソフトバンク)から発売した。翌2000年11月には、J-PHONE(現・ソフトバンク)とシャープが写メールの前身サービスを世界で初めて開始し、シャープ製の世界初のカメラ付き携帯電話「J-SH04」が発売された。これによって携帯カメラで撮影した画像をメールに添付し、友人らに送ることが一般的になった。また、2002年にはJ-PHONEが動画をメールで送れる「ムービー写メール」を開始した。この写メールは、普通名詞と化し、「写メ」、「写メる」などの新語が登場した。 また、当初は導入に消極的だったauやドコモも、2002年から本格的にカメラ付き携帯電話を発売し、力を入れるようになった。カメラの画素数は2000年~2001年ごろは、トイカメラ並みの10万画素クラスだったが、2002年には30万画素クラス、2003年には100万画素以上のメガピクセルカメラで、オートフォーカス、QRコードなどが読めるバーコードリーダーを持つ携帯電話が登場。その後も画素数競争が白熱し、2009年には1,000万画素以上、携帯電話市場がフィーチャーフォンからスマートフォンへと主流が移り変わろうとしていた2011年には、1,600万画素クラスのカメラの付いた携帯電話も登場。画素数でコンパクトデジタルカメラに匹敵するものとなり、コンパクトデジタルカメラやレンズ付きフィルムの市場を駆逐していった。 これに合わせて、2003年ごろから、高価格帯の携帯電話では、コンパクトデジタルカメラのように横向きに構えられる回転2軸ヒンジの折りたたみ型や、スライド型などの形状を採用した機種も数多く登場した。また、2002~2004年ごろの一時期には、折りたたみ端末を閉じた状態でも撮影ができるように1.0インチ前後の大型カラー画面のサブディスプレイを設けた機種が数多く販売された。また、第3世代携帯電話の登場とともに、テレビ電話用にサブカメラを設けた機種も発売されていった。 世界初のカメラつき携帯電話(PHS)、DDIポケット VP-210(京セラ、1999年) 世界初のカメラ付き携帯電話となったJ-PHONEの J-SH04(シャープ、2000年) 世界初のメガピクセルカメラ付き携帯電話のJ-PHONEの J-SH53(シャープ、2003年)
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