1950年代・芥川賞受賞とは? わかりやすく解説

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1950年代・芥川賞受賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:30 UTC 版)

安部公房」の記事における「1950年代・芥川賞受賞」の解説

1950年 (昭和25年)、勅使河原宏瀬木慎一と共に世紀の会」を結成埴谷によると、この時期安部食うや食わず極貧で、売血しながら何とか生活をしているという有様であり、埴谷幾度か安部生活費カンパしたほどだったという。同年夏ごろ、日本共産党入党1951年 (昭和26年)、「近代文学2月号に安部短篇「壁 - S・カルマ氏の犯罪」が掲載される。これは、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に触発された作品であり、テーマとして満洲での原野体験や、花田清輝鉱物主義影響見られる超現実主義的内容である。 「壁 - S・カルマ氏の犯罪」は1951年上半期第25回芥川賞候補となり、選考委員宇野浩二からは酷評されたものの、川端康成瀧井孝作の強い推挙決め手となり、同じく候補挙げられていた石川利光の『春の草とともに受賞を果たす。川端は『壁』のような作品出現今日必然性感じ新味があり好奇心そそったとしている。同年5月28日、この短篇は「S・カルマ氏の犯罪」と改題され、短篇バベルの塔」と、4つパートからなる中篇赤い繭」を加え石川淳序文勅使河原宏による装幀桂川寛挿絵得て安部最初短篇集『壁』が刊行された。 同年友人である赤塚徹の伝手画家黒崎義介茗荷谷所有していた敷地内納屋借り真知友人たちの手借りて改装し転居する11月短篇小説闖入者』を発表1952年 (昭和27年) 5月江馬修徳永直野間宏藤森成吉とともに人民文学』に参加。『人民文学』が『新日本文学』と合流した後は新日本文学会に移る。6月短篇小説水中都市』を発表

※この「1950年代・芥川賞受賞」の解説は、「安部公房」の解説の一部です。
「1950年代・芥川賞受賞」を含む「安部公房」の記事については、「安部公房」の概要を参照ください。

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