高松市LRT構想への対応
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「高松琴平電気鉄道」の記事における「高松市LRT構想への対応」の解説
2007年に就任した高松市の大西秀人市長は、市内中心部の活性化策としてLRTの導入を積極的に推進する立場を表明した。これに関連して、2005年以来凍結状態になっていた高松築港駅・栗林公園駅および花園駅間の連続立体交差化事業(JR高松駅隣接地への乗り入れが予定されていた)の打開策として、琴平線をLRT化することで工費の削減を図ってJRとの接続改善を実現するというプランも一時示され、2008年1月に開催された県による連続立体交差化の検討委員会でLRT化に関する議論がなされた。琴電側は輸送力の違いを理由に「今の路線での導入は非現実的」という意見を述べた。県の検討委員会は2009年5月の最終答申ではLRT化を案からはずした。2010年3月31日をもって連続立体交差事業は中止された。 その後、高松市は「高松市総合都市交通戦略検討協議会」を発足させ、LRT導入に関する検討を行っている。2009年3月の会合では、複線路盤を持つ琴平線の高松築港駅・仏生山駅間(当時複線で運行されているのは栗林公園駅以北)にLRTを走らせる案も委員から示された。これに対しても琴電側は「現在のダイヤでも需要に合っている。経済合理性の面から、LRTが持続可能な構想なのか疑問がある」という意見を示している。投資面からは既存の路線バス(ことでんバスの親会社でもある)などを活用するほうが合理的であるとしていた。協議会は2009年12月の会合で、琴平線の仏生山駅以北でのLRT運行につき4つの構想案を示した。その内容は、 琴電は現状維持、LRTを同時運行 琴電は現状維持、JR高松駅・仏生山駅間にLRT運行 琴電は瓦町駅起点とし、JR高松駅・仏生山駅間にLRT運行 琴電は仏生山駅始発とし、JR高松駅・仏生山駅間にLRT運行 である。これについて、琴電側はピーク時の輸送能力などへの懸念から、3・4の案には反対している。
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