騎士道物語中の賢者とは? わかりやすく解説

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騎士道物語中の賢者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 04:25 UTC 版)

賢者」の記事における「騎士道物語中の賢者」の解説

騎士道物語パロディとして17世紀スペイン作家ミゲル・デ・セルバンテス書いたドン・キホーテ』は、その二の巻賢者登場させている。 「騎士はいずれも、1人または2人賢人判で押したように持っていたもので」 当時読まれていた騎士道物語多くは、主人公である騎士付き添う賢者」が登場するのが定番であったことが分かるセルバンテスはシーデ・ハメーテ・ペネンヘーリなる架空の人物登場させ、主人公ドン・キホーテ伝記記録させている。 セルバンテス賢者として登場させたこの人物は、アラビア歴史家という肩書き紹介されている。英語で Wise old man あるいは Philosopher記される賢者像は、広範な学問知識を持つ者として捉えるのが適当であろう[独自研究?]。英語の Philosopher を「哲学者」と訳すのは、17世紀の科学革命以降学問知識分科してからの呼び方である。 騎士道物語書かれ背景十字軍レコンキスタがあることを思えば当時学問知識先行していたイスラム世界イスラム帝国)から、賢者たちやって来るのは自然であったろう。実際中世ヨーロッパ人びとにもっとも偉大な賢者として知られていたのは、ラテン名ゲペルというイスラム宮廷学者であったヨーロッパ錬金術時代経てイスラム科学追い付き追い越すのは科学革命以降となる。それまでは、信じがたい知識を持つものは恐れられる存在であった。 またたぶん[独自研究?]キリスト教立場からは、彼らは異教魔術を使うものと考えていた。アーサー王召し抱えられマーリンは、彼が持つ不思議な力から魔法使い呼ばれている。古代ケルト人祭司職であるドルイドの姿が投影しているかもしれない[独自研究?]。

※この「騎士道物語中の賢者」の解説は、「賢者」の解説の一部です。
「騎士道物語中の賢者」を含む「賢者」の記事については、「賢者」の概要を参照ください。

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